更新日 2018年6月16日
おすすめ度 ピロQ ☆☆☆☆☆ いとはき ★★★★☆
『汝は人狼なりや?』とは、村人側と人狼側に分かれて互いの陣営の勝利を目指すテーブルトークゲームの名作です。勝利条件は、自らの陣営によって大きく異なります。村人陣営は、全ての人狼を処刑することが勝利条件。人狼陣営は、人狼の数と村人の数が同数になることが勝利条件です。それでは、簡単なゲーム進行について説明します。ゲームは大きく、昼のターンと夜のターンに分かれます。昼のターンは議論を行う時間です。プレイヤーたちは誰が人狼かを議論しいき、昼のターンの最後に容疑者を一人決めて処刑します。この際、人狼は人狼同士でしか正体がわからないため、村人は怪しい人を見つけて人狼を探し当てなければなりません。夜のターンは、人狼や村役職(後述)が行動する時間です。人狼は、毎晩村人の中から一人を選んで襲撃し、ゲームから脱落させることができます。
もちろん、ヒントがなければ議論にならず、人狼側が圧倒的に有利になってしまいます。そこで、村人たちの中には能力を有する人達がいます。ここでは、占い師・霊能者・狩人の3つをあげましょう。占い師とは、夜のターンに一人を占い、人狼か人狼ではないかを判別できる役職です。次に、霊能者とは、夜のターンに、前日に処刑された人間が人狼か人狼ではないかを判別できる役職です。最後に、狩人とは、夜のターンに一人を選び人狼の襲撃から守ることができる役職です。このような村人側の役職は、議論における大きなヒントになります。
このゲームの面白い点は、嘘が飛び交うことです。占い師や霊能者が確定してしまうと人狼にとって大きな痛手となるため、人狼や狂人(人狼に味方する人間)は、占い師や霊能者であると偽って名乗り出ます。本来は一人しかいないはずの占い師や霊能者が複数出てくると議論は混乱し、お互いの信用を競うこととなります。推理力やブラフの要素が楽しめるゲームである一方で、ある一定の人数が集まらなければ遊べないというデメリットはあります。非日常感を存分に楽しめる良いゲームだと思います。