更新日 2022年11月11日
麻雀をまず楽しめる様になるには攻め方さえ習得すれば土俵に上がることは出来ますが、
麻雀で勝てる様になるためにはやはり守り方の戦術を習得する必要があります。
*攻め方はこちらの記事で紹介しています。
初めての麻雀が戦略ゲームに変わる4つの基本的考え方~最速雀士製造法~
ここでは麻雀の守り方の6つの戦術を紹介します。
もちろん麻雀でディフェンスのための戦略・戦術は6つに限らず多々あります。しかし中々実践することが難しいものも多く、それらを全て習得するのも面倒くさいですよね。そこで特に、”知っているだけ”でも実践しやすいような戦術にここでは絞ってピックアップしました。
まだ麻雀を打ち始めたばかりで経験者にカモにされている初心者の方や、自分の守りが弱いとなんとなく感じている方々の参考になれば幸いです。
麻雀における守りの価値とは
麻雀を始めたばかりの初心者の方でも”麻雀は引き際が肝心だ”という話を耳にしたことはあるのではないでしょうか?最初に僕がこの言葉を聞いた時は「なんか偉そうに語っているだけだろう」と心の中で思っていました。
そもそもなぜ”引き際が重要”なのでしょうか?守るよりも攻めた方が楽しいですよね(笑)
これには様々な回答があると思います。その1つの回答は”負け方次第で奪われる点数が大きく異なるから”です。
麻雀が4人プレイのゲームであり全8局(東風戦)のトータル点数で勝敗を決するものです。全8局のゲームで完全に運も実力も同等の4人のプレイヤーが戦った場合、普通に考えると1人のプレイヤーが8局打つと6局は負け、勝てるのはたった2局だけです。
つまり単純に考えると、1局勝つ確率よりも1局負ける確率の方が3倍くらい高いです。
しかし、1局で負けた場合もその負け方次第ではほぼ無傷で済むこともあります。
なので勝つためには、攻めよりも守りの方が3倍くらい重要といっても過言ではありません。
もちろん勝つためには「8回に2回の勝ちで、いかに高く点数を奪うか?」という点も重要です。しかし、8回に6回の負けでいかに負けた時に奪われる点数を下げるか?について、これを戦略的に考えて麻雀を打つのと打たないのでは、最終的な得点が大きく変わるのです。
そして特に大事なのが次で説明する“ロンで点数を奪われないこと”、つまり振り込まないことです。
ロン直撃・ロン回避・ツモの点差はこんなに違う!
同じ役・点数での負けでも、ロンが直撃した場合・ロンを回避した場合・ツモで負けた場合でつく点差が全然違います。麻雀は4人の中で得点を競い合うゲームなので、相対的な点数、つまり”点差”が非常に重要です。
例:8000点(子の満貫)でアガられた場合の点差
<点差最大>ロンが直撃した場合(プレイヤーAに自分がロンされた場合)
得点 | 自分の点差 | |
プレイヤーA | +8000 | -16000 |
プレイヤーB | 0 | -8000 |
プレイヤーC | 0 | -8000 |
自分 | -8000 |
この場合ロンをされたプレイヤーAとは16000点もの点差となるのに加え、プレイヤーB・Cに対しても8000点の差となります。
<点差最小>ロンを回避した場合(プレイヤーAにプレイヤーBがロンされた場合)
得点 | 自分の点差 | |
プレイヤーA | +8000 | -8000 |
プレイヤーB | -8000 | +8000 |
プレイヤーC | 0 | 0 |
自分 | -8000 |
この場合ロンをされたプレイヤーAとは8000点の点差のビハインドとなりますが、ロンされたプレイヤーBに対しては8000点のアドバンテージを得ます。
<点差中程度>プレイヤーAにツモされた場合(*プレイヤーBが親)
得点 | 自分の点差 | |
プレイヤーA | +8000 | -10000 |
プレイヤーB | -4000 | +2000 |
プレイヤーC | -2000 | 0 |
自分 | -2000 |
ツモの場合、その時誰が”親か?”によって点差は変わりますが点差としてはロン回避~ロン直撃の中間くらいとなります。
つまり同じ8000点でプレイヤーAがアガった場合でも、負け方次第では8000点で済む場合から16000点になる場合まであるのです。つまり”自分がロンされる”と他の負け方をした場合よりも最大で2倍の努力をしなければならないのです。なのでツモは流石に回避出来ないので仕方ありませんが、ロン直撃だけは避ける必要があります。
ロンで点数を奪われないためにやること。
ロンで点数を奪われないことの重要性について解説してきましたが、ではどうすれば”ロンされない”ように出来るのでしょうか。
そのための守りの戦術が以下に紹介する6つです。
リーチをかけられた場合、もしくは2〜3回鳴いてアガリが近そうなプレイヤーがいる場合に気をつけましょう。
①捨て牌はロン出来ない事を利用する
基本中の基本ですね。相手プレイヤーの捨て牌は、全てそのプレイヤーに対して安全牌です。なぜなら麻雀では自分の捨てた牌をロンできないからです。
またリーチの場合は待ちを変える事が出来ないので、リーチの後に他のプレイヤーが捨てた牌もその相手プレイヤーに対して安全です。
これを応用すると例えば、”手牌のどちらを切るか悩んだ時は、他プレイヤーの捨て牌に多い方を抱えて、少ない方を切る”といった戦術を取ることも考えられます。
②捨て牌や見えている牌の種類から役を予測する
簡単な例だと、特定の色の牌が捨て牌に出ていない場合、混一色や清一色を狙っている可能性が高いですね。
上の様な場合、索子や字牌が殆ど捨てられていないので混一色や清一色を警戒した方が良いです。また1・9・字牌ばかりが捨てられている場合はタンヤオを狙っている可能性があります。非常に分かりやすい例としては以下のようなものが挙げられます。
<非常に分かりやすい例>
相手の捨て牌 | 役 | 危険牌・安全牌 |
1・9・字牌が全く捨て牌に出ていない | 混老頭・チャンタ・国士無双等の役満 | 1・9・字牌が危険牌 |
1・9・字牌ばかりが捨て牌 | タンヤオ | 他の1・9字牌も若干安全 |
特定の色が捨て牌に出ていない(少ない) | 混一色や清一色 | その色の牌・字牌が危険牌 |
役が追加でつく場合とつかない場合で取られる点数は大きく異なるので、最悪の場合ロンされても”出来るだけ役を少なくする”という点でも機能します。例えば、タンヤオ単体であれば点数は高くないのでそれほど怯える必要はないかもしれません。しかし、タンヤオでつく1翻が満貫と跳満を分かつものとなる可能性もあるので警戒するに越した事はなく、そういった事も踏まえて捨て牌から予測し、ロンされないように、ロンされても傷が浅く済むように牌を切ることをオススメします。
③プラスマイナス3(スジ)
捨て牌にある数字牌の±3の数字の牌は、安全な確率が比較的高いです。
麻雀を覚える際にフリテンルールには苦労したと思いますが、このルールのお陰で出来る守り方です。
捨て牌が絡む手の場合ロンできないので、両面待ちだと捨て牌が絡んでしまうので待ちにくいのです。
例えば、 萬子6が捨て牌にあるときに、萬子45で待つと萬子3でもロン出来なくなるので、捨て牌に対応する逆側の牌である萬子3も安全になるからです。同様に萬子9も、萬子78で待った時に萬子6が絡んでしまうのでロン出来なくなってしまいます。
とはいえ萬子12を抱えて萬子3で待っている場合もあり、また萬子9の単騎待で待っている場合等もあるので、絶対安全ではなく過信は禁物です。
逆に上手くスジを絡めて待つことが出来れば、トラップとして利用してアガれることも出来ます。
*スジの考え方には色々と種類があり全てを語ると長くなってしまうので、詳しく知りたい場合はこちらの記事をご覧下さい。
守りの鉄則!スジとその優先順位とは?【麻雀における安全牌から危険牌の予測まで】
④牌の枚数から考える
壁ともいわれるテクニックの一つです。
自分の持っている牌と馬の捨て牌・見えている牌が合わせて4枚ある場合、麻雀では必ず4枚ずつしかないのでその牌を相手は絶対に持っていない事を利用して安全牌を予想する方法です。
例えば、画像の様に萬子3が4枚見えている場合、萬子34の形や萬子23の形で誰かが持っていることはありえません。なぜなら
いないので、萬子1や萬子2は比較的安全です。
(可能性としては国士無双や頭や刻子として待っている場合はあるので100%ではありませんが。)
そして萬子1や萬子2がもし4枚目(ラスト1枚)であれば、国士無双を除いては確実に安全牌です。
字牌も4枚しかないので、国士無双の場合を除けば4枚目は安全です。
⑤捨て牌のタイミングから予測する
”序盤の捨て牌の周辺ほど安全で、リーチ牌に近づくほど周辺が危険になる”という傾向があります。その事から、序盤に捨てられた牌の周辺は比較的安全な牌と考えられます。
上の様な捨て牌の並びの場合、最初に捨てられた索子の9や筒子の2の周辺、つまり索子の上の方と筒子の下の方は比較的安全と言えます。また逆に後半に捨てられた萬子の9や筒子の7の周辺、つまり萬子の上の方と筒子の上の方が比較的危険な牌となります。
麻雀をプレイしている際を思い出してみて下さい。最初の方は使いそうにない牌を捨て、テンパイ直前には使いそうだったけど結局使わなかった牌が捨てていませんか?
そのことからつまり、捨て牌の周辺の牌が後半ほど手元で使われている確率が高いとも言えます。逆に言えば、序盤に捨てられた牌は早々に要らない牌と認定された牌なので、その周辺の牌が使われていることも少ないのです。
*ただしこれは傾向であり、逆にトラップとして仕掛けられることも少なくないのでどうしても逃げたくない・逃げ場がない時のあくまでの参考程度です。
⑥ドラ(ドラ周辺)と役牌は墓場まで持っていく
安全牌でなければ、ドラと役牌はよっぽどでない限りテンパイしているプレイヤーがいる際に捨ててはいけません。
なぜなら、ドラや役牌でロンされるとアガられた時に1飜増えるからです。麻雀では、満貫以下では1飜増えると点数は倍になり、満貫以上だと1.5倍になることもあります。つまり、ロンをもう一回されるのと同じだけのダメージを食らうのです。
僕はリーチされた時は、ドラと役牌は墓場まで持っていくと決めています。(ここまで極端に警戒するかどうかは好き好きですが)
以上いかがでしょうか?
基本的な内容でありますがこれらは知っておくだけでも十分使えるものなので、もし1つでも把握していなかったもの・忘れていたものがあれば是非実践してみて下さい。
またこれらは全てセオリーです。セオリーはセオリー通りにただ実行し続けるのでは意味がなく、あえてたまにはセオリーから外れることによって相手の裏をかけるようにもなります。その域に達して初めて、麻雀の戦略的なプレイイングを本格的に楽しめるようになるでしょう。
ここでは基本的な守りの戦術を紹介させていただきました。
攻め方の戦略については以下を参考下さい。↓↓
初めての麻雀が戦略ゲームに変わる4つの基本的考え方~最速雀士製造法~
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