ヴェンデット徹底研究・おすすめデッキ構築とプレイング解説【デュエルリンクス】

デュエルリンクス
其ノ弐 : 儀式モンスターと実質儀式モンスター

リヴェンデット・スレイヤー ( 通称 : スレイヤー)

星6儀式モンスター
戦闘時に墓地のアンデット除外で攻撃300↑
儀式召喚したこいつが墓地に落ちると儀式サーチしながらヴェンデットモンスターを墓地に落とす
墓地効果は1ターンに一度のみ

このテーマの最重要カードです。カッコイイです。

打点アップの効果ですが、300アップが意外と馬鹿に出来ません。実はこれターン中の回数制限がありません。これがボーンの破壊耐性や後で紹介するナイトの連続攻撃と噛み合います。

もっと馬鹿に出来ないのが墓地効果です。

これ意訳すると

次の儀式、打てるのを約束します

頼もしい…
墓地にヴェンデットモンスターを落とす効果も素晴らしく、こいつ一人でアタッカーとデッキエンジンの二役をこなしています。

注意するのは、サーチ先の儀式かヴェンデットモンスターが枯渇すると墓地効果発動しません。デッキ内リソースの無駄遣いは禁物です。

この墓地効果、非常に便利なので自分の手でスレイヤーを墓地に叩き落とすことも重要です。主な方法は以下の通り。

・次の儀式の生贄コスト
・アドバンス召喚コスト
・九尾の効果コスト
・バースの自壊効果を利用
・わざと相手に破壊させる
・シンクロ素材にする
・エネコンリリース

全部超重要ルートなので選択肢として頭に入れておきましょう。

特にボーンの肩代わりが使える状況で、わざとバースの自壊効果を起動させ、次の儀式の為に準備を整える選択肢は頻出します。むしろ狙って作りに行く場合さえあります。

例えば初手

ボーン・バース・スレイヤーA・スレイヤーB

バース始動かボーン始動が選べます。(儀式の代わりにソニバが居るとより強いムーブが作れるので後で紹介します。)

バース始動の場合

① バース発動
デッキからスレイヤーCを落として
ハンドからスレイヤーAを立てます

② ボーン発動
スレイヤーAを落として
スレイヤーCを立てます

③ スレイヤーAの墓地効果発動
ボーンをサーチ
アニマを落とします

④ サーチしたボーンを発動 ( or エンド )
スレイヤーAを墓地から除外
スレイヤーBをハンドから立てます

途中アニマ落とすところは他のカードも有り得ます。最後の盤面は次のターンのアニマ墓地効果が約束されているのが良いです。破壊耐性2つのスレイヤー横に並び、威圧感を出すことに成功しています。

途中で止めてエンドは次のターンの動きに制限を与えないようにする立派な判断です。堕天使みたいなガンガン攻めてくる相手には止めずにスレイヤー並べるのが良いと思われます。上手く運べば相手がスレイヤーを落としてくれるので次のターンの準備も出来ます。

ボーン始動の場合

① ボーン発動
スレイヤーAを手札から落とし
スレイヤーBを立てる

② バース発動
スレイヤーBを落とし
スレイヤーAを立てる

③ スレイヤーBの墓地効果発動
ボーンをサーチ
アニマを落とします

④ ターンエンド

…こんなんで良いの?と思う方いらっしゃるかもしれませんが、これは相手が低速〜中速系のデッキの場合に有効です。

バース始動との大きな違いは、相手ターンエンド時にスレイヤーを自壊させる選択肢を残していることです。

ボーンで守れるのに何で?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、スレイヤーの墓地効果を相手ターンでも発動することで以下のような恩恵があります。

・次のターン用の儀式を一枚余分に確保
・ヘルハウンドやバスタードを落としてデッキ圧縮

バックの厚い相手にはバスタードやヘルハウンドを積極的に使っていきたいので、準備を素早く整えられるボーン始動も覚えておきましょう。

採用枚数 : 3枚
最重要カードだと思います
アタッカー兼デッキエンジンとして3枚必要と判断しました

ヴェンデット・バスタード ( 通称 : バスタード)

星7儀式モンスター
1ターンに一度、墓地のヴェンデットカード除外し、相手のモンスター効果・魔法・罠の発動のどれかを一つ選んでターン終了時まで封殺
1ターンに一度、墓地に落ちると儀式モンスターサーチしてヴェンデットモンスターを落とす

強力な効果がサラッと書いてあります。儀式で立てると相手のモンスター効果・魔法・罠の発動なんでも一つ選んで封殺できる準備が整います。相手がモンスター1枚セットでターンを返そうものなら、バスタードを出してモンスター効果を止め、上級の攻撃ラッシュをお見舞いです。

優秀なアタッカーなのですが、スレイヤーよりも少し重要度が低い理由が二つあります。

① 次の儀式を約束しない

墓地に落ちた時の効果が比較的弱いです。儀式魔法はサーチ出来ません。落とすことに価値が薄いので、先攻でバースから立てると弱いです。

② ボーンの破壊耐性の恩恵がない

これが原因となり、堕天使など上から殴りまくる相手にはすぐ撃墜されてしまいます。折角ヘルハウンドやレヴナントの効果を付与してもあっさり墓地に落とされてしまうことも…

墓地効果のメリットは薄いように見えますが、良い所もあります。先に儀式さえ握っていれば、バスタードを立てて落とされても後続の儀式を繋いで行くことが可能です。

特に自分でバスタードを落とし、ヴェンデット儀式モンスターをサーチしながらヘルハウンドを落とすルートが重要です。

サーチした儀式モンスターをコストにヘルハウンドを蘇生し、手に握っていた儀式でヘルハウンドを絡めながら儀式モンスターを立てると無理なくヘルハウンド効果を付与出来ます。これを狙って脆いバスタードをバースで立てるルートもあるので頭に入れておきましょう。脆いなりの活用ルートです。

このカードの採用枚数も非常に悩みました。最終構築は1枚採用ですが、それまでは2枚採用もよく試していました。

2枚採用のメリットは二点あります。

① バースからバスタードを立てやすい
細かい星調整が不要となり、デッキからバスタード落とすだけで良くなります。

② バスタードの墓地効果が発動しやすい
デッキに儀式モンスターが残っていることが発動条件なので、2枚目の採用でサーチ枠が単純に増えます。

これらのメリット、実はそんなに恩恵ありません

① に関して
先程書いた通りバースからバスタードを立てる動きがそもそも弱いです。敢えて準備する必要はありません。中盤でバースからバスタードを立てるルートを考える場合もありますが、その可能性も頭に入れて最初からリソース管理をしっかりやれば大丈夫です。

② に関して
スレイヤーを無闇に墓地に落とさなければ解決可能です。大概の場合、スレイヤーはハンドと墓地に合計2枚居れば十分です。バースでスレイヤーを立てる時、ハンドにスレイヤーが2枚ある場合はハンドからリリースコストで落とし、デッキのスレイヤーを残すリソース確保を選ぶこともあります。

一方で1枚にするメリットは単純です。初手のスレイヤー儀式成功率を高めたいからです。

採用枚数 : 1枚
スレイヤーの儀式成功率を最優先に考え、1枚の方が良いと判断しました

リヴェンデット・エグゼクター ( 通称 : エグゼクター )

スレイヤーとして扱う
自分フィールドの他のカードを対象にとらせない
儀式召喚したこのカードが戦闘か相手による破壊で落ちるとヴェンデットカードなんでもサーチ

めちゃカッコイイ…
そして書いてあることが割とすごい。二体並ぶと相手は対象取る効果を一切こちらに向けられなくなります。

めちゃ優秀ですが、自分は早い段階で採用するのを諦めました。ネックになったのは墓地効果とバースの関係です。こいつの墓地効果、自分で落としても使えません…

例えば初手でこいつをバースで立てるの、めちゃくちゃ意味がありません。相手は放置するだけでOK。相手のエンドフェイズに自壊しても墓地効果は起動条件を満たさず、後続の準備を一切出来ません。

流行りの堕天使相手でも、ディザイアが破壊せずに墓地に送ります。ストリゲスも効果的に絶対湧きません。

バースで出す意味がほぼ無いので枚数を1枚まで削りますが、そうすると徐々に初手に来た時の苛立ちを感じるようになります。計算上は儀式の成立率を高めますが、出しても弱いのでは仕方ありません。

また、KC環境においてエグゼクター自体は無くても勝てる相手がほとんどでした。
優秀なポイントを挙げると、今後増えると思われる六武衆には絶対二刀流を使わせません。環境次第で帰ってくるかもしれません。

採用枚数 : 0枚
環境的に不要だった
バースで立てるのが残念だった

牛頭鬼

1ターンに一度、デッキからアンデットモンスターを落とせる
墓地に落ちた時、墓地の別のアンデットモンスター除外で手札からアンデットモンスターを特殊召喚出来る

言わずと知れたアンデット界のエース。ヴェンデットの儀式魔法は墓地からの特殊召喚を可能にするので、バースと牛頭鬼さえあれば儀式を成立させることが可能です。

スレイヤーを立てる儀式がもう成立している手札の場合は、ブルーム・九尾・ヘルハウンド等を落とすことがあります。テンプレ展開例は紹介します。

バース始動の場合

① 牛頭鬼で九尾を落とす
② バースでスレイヤーを牛頭鬼の隣に立てる
③ 落とした九尾を蘇生してスレイヤーの効果起動
④ ボーンをサーチしながらアニマを落とす
⑤ ボーンを発動し、蘇生制限を満たしたスレイヤーを除外して蘇生制限を満たしていないスレイヤーを儀式召喚

ボーン始動の場合

オススメは牛頭鬼でブルーム落としからの動きです
( シンクロ温存が必要な場合は慎重に判断します )

① ブルームで九尾サーチ
② ボーンを発動し、九尾をコストにスレイヤー立て
③ 狐蘇生
④ スレイヤーの効果でバースサーチ、何か落とす
⑤ バースでスレイヤーを立てる

バース始動よりボーン始動の方が、次のターンエンドでスレイヤー自壊の選択肢が残って強いです。

採用枚数 : 1枚
かなり優秀なムーブを作りますが、召喚権の取り合いや神属のターゲットとなる問題があります
枚数を増やすのに慎重にならざるを得ない環境でしたが、今後の環境次第では増やしても問題ないかもしれません

ヴェンデット・ナイト ( 通称 : ナイト )

手札を一枚捨ててヴェンデットカードをサーチ
ヴェンデットモンスターが相手モンスターを戦闘破壊時に、ヴェンデットモンスターを除外することで連続してモンスターを攻撃出来る

実質スレイヤーなのでURです。効果②の連続パンチは対堕天使で超重要な勝ち筋になるので積極的に狙います。墓地リソースのコントロール難度を跳ね上げるカードでもあります。

他のヴェンデット下級もサーチ可能で、下級をそれぞれピン刺しにすることを可能にしています。ハンドに2枚以上来るとしんどい一方、墓地肥やし&サーチを担当する優秀なデッキエンジンです。

採用枚数 : 2枚
優秀なデッキエンジンだが、複数手札に来て欲しくないので2枚が適切ではないかと判断しました

ここで再び確率表を見ます。

このデッキでは儀式モンスターにアクセスする率が重要です。
儀式モンスターに相当するカードとして牛頭鬼・ナイトが合わせて3枚入っているので実質7枚搭載と考えられます。この思考なら、儀式魔法と同じ確率で初手に引き込めると期待できます。

現実的なことを考えると、初手バスタードはそれほど強くなく、スレイヤーにアクセス可能な札だけを考えると6枚搭載になります。この場合、仮に先攻後攻100試合ずつやると

79 + 87 = 166

これくらいの試合ではスレイヤーにアクセス出来ると期待されます。

儀式モンスターが166回
儀式魔法が177回

すごく雑な計算処理ですが、儀式相当カードと儀式モンスター相当カードの両方を引き込む組み合わせの最大値が166、最小値は143です。

この中にはソニバ牛頭鬼の組み合わせや、ボーン3枚などどうしようもなく儀式スタート出来ないパターンも含まれます。それを承知の上で、計算から大体70%くらいの試合ではスレイヤーと儀式のセットを初手に揃えられると期待できます。スレイヤー儀式から入れる初期手札が来たら神に感謝しましょう。

フォーチュンレディのエヴァリースタートが60%くらいなので、自分は70%という数字は及第点に達していると考えています。お気づきの方も居られると思いますが、同じ程度の確率を期待出来るならデッキの総枚数を20にする必要はありません。自分がKC序盤で使っていた23枚の構築は20枚の構築よりも少し初動の成立率の点で劣っており、そこを改善することが勝率上昇に繋がったのかも知れません。

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