勝利の女神NIKKEにおいて凸によるステータス上昇値がどれくらい恩恵があるのかを考察してみました。
NIKKEにおける凸の上昇値は、3凸から先の「コア強化」ではステータスが2%ずつ上昇する事は周知かと思います。
しかし、(少なくとも自分が調べた中では)よくわかっていないのが、
・無凸~3凸における上昇値はいくつか?(どう計算されているのか?)
・コア強化の2%はどの数字を基準とした2%か?
という点です。なので、そのあたりの疑問を解決すべく、考えてみました。
無凸→1凸の上昇値の考察
今回、たまたま無凸のままで好感度も全く上げていない「ミルク(火力型・SR)」がいたので、彼女を対象に考察してみました。素材を使ってレベル1から順に120レベルまで、無凸から1凸したときに攻撃力がいくつ上がるのか?を検証してみます。
ステータスが大きく上昇する20n+1とその手前の20nになる時を抽出。自分のシンクロレベルが280だったので参考までに280も検証。なおここでの無凸攻撃力は、装備なし・好感度及びリサイクルルーム補正無しの値です。以後、この値を基礎値・基礎ステータスとします。
そして攻撃力と1凸時の上昇値を並べてみると、綺麗に比例の関係にあることが分かりました。
つまり、無凸→1凸時の攻撃力上昇値は「無凸時の基礎ステータス×2%+20」によって決まることが分かりました。
ちなみに同様の方法でHPと防御力についても検証したところ、「HP=無凸時の基礎ステータス×2%+3000」、防御力は「無凸時の基礎ステータス×2%+100」であると分かりました。
他のキャラクター・他の凸状況での上昇値の考察
Q1:他のキャラクター(火力型でないキャラ)ではどうか?
支援型のプリムもレベル1とレベル280で同様の計算式でステータス上昇値が一致したので、上記の計算式は火力型かどうかに関係なく、無凸→1凸では同じであると考えられます。
<プリムの場合>2%+αはこの計算式を当てはめた場合の理論値
Q2:1凸→2凸では?2凸→3凸ではどうなるか?
Q1の結果、基本的には他のキャラでも同様の計算式があてはめられると考えられるので、ちょうど1凸→2凸にできるクロウ、2凸→3凸にできるココアで検証してみました。
クロウを1凸→2凸にした時の上昇値はレベル1、レベル280の時で以下の通りです
計算してみたところ、1凸→2凸でも無凸と同様の計算式が当てはまることが分かりました。(また、基礎ステータスの掛け算の元となるのは、予想通りではありましたが1凸基礎値ではなく、無凸時の基礎値でした。)
ココアを2凸→3凸にした時の上昇値はレベル1、レベル280の時で以下の通りです
2凸→3凸も同様で無凸基礎値に対して、2%かけたものに、定数を加算したものとなっていました。
数式から微妙に1ズレたりすることはありますが、これは小数点第一位は単純な四捨五入ではなく、おそらく内部パラメータでは小数点まで計算された上で、小数点以下は切り捨てになっているため、だと考えられます。
つまりまとめると、無凸~3凸までは型に限らず1回凸するごとに
HPは「無凸時の基礎ステータス×2%+3000」上昇
攻撃力は「無凸時の基礎ステータス×2%+20」上昇
防御力は「無凸時の基礎ステータス×2%+100」上昇
であると分かりました。(小数点の計算の都合で±1ズレることあり)
コア強化の考察
コア強化は2%のステータス増加だということは公知となっていることだと思います。
なのでその関係性を考慮すると、3凸までの方が2%に対して+αの値がついているので少しお得そうだと思います。
しかし、実際はそうではなく2%の計算ロジックは微妙に異なっていました。
エピネルを3凸からコア1にした場合
レベル1の3凸の状態のエピネルをコア強化した時、その上昇値は確かに2%上昇でしたが、その基準は無凸時のステータスではありませんでした。3凸でかつ、リサイクルルームの強化値や好感度も含んだ上での攻撃力に対する+2%で自分の予想と大きく異なっていました。(なお装備等は無関係)
本当に好感度も含んでいるのか?
実際に好感度反映値後に対して上昇値が計算されているとすれば、好感度を上げるとコア強化時の上昇値も増加するはずです。
以下の画像が、実際に左側が好感度を1上げたときのブリッドのコア強化時の変化です。
HPの変化値を見てみると明らかにHPの増加量が増えている事が分かります。
コア2以降の上昇値は?
ちなみにコア2以上の基準値については、このあとエピネルを3凸からコア3まで強化(コア4まで確認)してみたところ、攻撃力の増加値は+46、+47、+46、+47となっていました。
小数点の関係か±1ズレているものの、上昇値は概ね同じ値となっていました。
まとめるとつまり、コアは1回凸するごとに
HP・攻撃力・防御力共に「(3凸時の基礎ステータス+リサイクルルーム補正+好感度補正)×2%」上昇
であると分かりました。(小数点の計算の都合で±1ズレることあり)
では何凸が効率が良いのか?
先述の通り、コア強化と3凸までは倍率の基準が違いますし、好感度も影響するので意外と複雑な構造になっています。
そこでNIKKEにとって超重要な火力型の攻撃力ステータスだけに絞って考えて見てみます。
まず無凸~3凸までは以下の数値分だけ上昇します。(ピルグリムだけ3凸時+700)
そしてコア強化時は、3凸時の補正込みステータスを基準にするので、実質無凸基準値に対して、2%×106%の2.12%増加した上で、好感度や定数、リサイクルルームの数値の2%分増加します。リサイクルルームの攻撃力上昇値を1300とすると大体以下のようになります。
計算式から分かる通り、ピルグリム以外だと2凸→3凸が最も上昇値が少なくなることは自明ですね。ピルグリムだと未だ0.12%の効果の方が大きいのか、定数の効果の方が大きいかはわかりません。
これは一概には言えず、無凸基礎値が依存するシンクロレベルに左右されます。
Lv400を基準とした場合の上昇値
エンドコンテンツであるソロレイドはLv400で固定されるのでレベル400の時にどうなのか?を考えるのは一つの基準になるかと思います。
自分はレベル400まで未だ到達していないので精緻な値は分かりませんが、レベルアップの数字の法則性を見る限りでは、ザックリの推定にはなりますが、おそらくLv400の無凸時の基礎ステータスは火力型の攻撃力は91,500あたりになります。(ザックリなので、数%はズレているかもしれません)
<ピルグリム以外>
また凸した時の攻撃力上昇値は以下の通りとなります。
つまり、好感度の都合でレベル400でみても1凸目、2凸目が上がり幅が相対的には大きく、好感度も上がらず各種補正も加味できない3凸目が最も上がり幅が小さいということになります。
なのでやはり、数値効率で考えるなら2凸までがコスパが良いということになりますね。(ただ差としては微差なので、壁紙貰えるメリットの方が大きいかも・・・)
<ピルグリム>
そしてピルグリムの場合は以下のようになります。
つまり、レベル400でみても好感度の上昇値がある1凸目、2凸目、3凸目が上がり幅が相対的には大きく、多少算出ロジックが変わっても好感度でステータスを積めないコア強化の方が相対的には小さくなりますね。
なのでこれもイメージ通りですが、数値効率で考えるなら3凸までがコスパが良いということになりますね。
ちなみにHPについても最近ニーアコラボがあったので気になって同様に計算してみたのですが、ほぼ同じような結果が得られたので、他のステータスもこれと同じくらいで考えてよいと思います。
なお、この数値関係はリサイクルルームでの攻撃力バフが大きくなると逆転します(コア強化の方が増加が大きくなります)が、ざっと見積もったところその水準は大体30000くらいでした。
まとめ
まとめると
・無凸~3凸までは型に限らず1回凸するごとにHPは「無凸時の基礎ステータス×2%+3000」上昇
攻撃力は「無凸時の基礎ステータス×2%+20」上昇
防御力は「無凸時の基礎ステータス×2%+100」上昇
・コアは1回凸するごとにHP・攻撃力・防御力共に「(3凸時の基礎ステータス+リサイクルルーム補正+好感度補正)×2%」上昇
・(レベル400でみても)好感度が上がる水準までが数値効率は良い
となりますね
またあくまで参考になりますが、自分はこの結果を見て素体に対する上昇値に着目し、「ソロレイドへの影響値としては素体に対して2凸したら約+5%、コア1で約+10%、完凸で約+25%くらいの効果が出る」と考えて今後は課金を考えてみようかなと思いました。
この記事に関するお問い合わせ、質問、ご意見等はライターのXアカウント(@03or71059)まで
※計算に関してはラフ試算を含むので、ザックリは一致してると思いますがこの分析は精緻ではないと自負しています。この分析に関して生じる全てについて当方では責任を取りかねますので、活用する際も全て自己責任としてください。
コメント