ヴェンデット徹底研究・おすすめデッキ構築とプレイング解説【デュエルリンクス】

デュエルリンクス
其ノ参 : その他のヴェンデットカード

ヴェンデット・アニマ ( 通称 : アニマ )

墓地のこいつを除外すると、除外されているヴェンデットモンスターが帰ってくる
フィールドで素材になると破壊したモンスターを除外

有能サポーターです。儀式以外の横展開手段として死ぬほど大事。除外蘇生が絡むと一つだけ厄介な問題が生じます…

そう、蘇生制限の確認です。正規の儀式召喚をしていない儀式モンスターは墓地からでも除外枠からでも特殊召喚出来ません。デッキの性質上、複数の儀式モンスターが墓地に落ちますが、何も考えずに除外蘇生を試みると酷い目にあいます。

一例を示します。

「よっしゃああ!アニマの効果でスレイヤー持ってきて勝ちぃい!」

ぽちぽち

「…なんでヘルハウンドしか表示されへんのん?」

フリーズ

「…攻撃力0ってなんやお前ぇえ!!!!」

ワンキル取れると思って不注意に動かすとこういう悲劇が起こります。多分10回以上やりました。

蘇生制限はフィールド画面で確認出来ます。

↑うちのペヤング(やきそば)くん作です。

カードテキストの左上に表示されますが、儀式魔法発動画面では見れません…

自分の構築の場合、何番目のスレイヤーが蘇生制限を満たしているかだけ頭に入れたらOKです。順番覚える方が慣れると時間節約出来て良いかと思います。バスタード2枚入れる場合は、さらにカオスなので気をつけましょう。

アニマさん、地味に付与効果ありますがほとんど出番なしです。召喚権がたまたま余っていて、場に出す余裕がある時だけ付与していました。

採用枚数 : 1枚
儀式モンスターの墓地効果で落とせるので1枚あれば十分と判断しました
素引きは少し弱いです

ヴェンデット・ストリゲス ( 通称 : ストリゲス )

どこからでも墓地に落ちたらハンドのヴェンデットカードを見せて自己蘇生出来る
フィールドで素材にすると相手モンスターと戦闘する度にワンドローしてから一枚捨てる効果が使える

MVP候補その1
何故かヴェンデット使いから評価されて来なかったカード。素引きした時にやや渋いのと、付与効果がパッとしないのが原因だと思います。

MVP候補の理由は付与効果ではなく自己蘇生効果の方にあります。ヴェンデット儀式モンスターが墓地に送られてしまっても、こいつがデッキから墓地を経由してフィールドに湧きます。

スレイヤーが落ちる場合

ヴェンデット儀式魔法を手札に加え、デッキからストリゲスを落とすと、自己蘇生の条件を満たすので蘇生可能です。

バスタードが落ちる場合

ヴェンデット儀式モンスターを手札に加え、デッキからストリゲスを落とすと自己蘇生の条件を満たすので自己蘇生可能です。

この自己蘇生、ヴェンデット知ってる人も知らない人も無警戒でした

スレイヤーにボーンの破壊耐性が付与されることは有名なので、堕天使プレイヤーはディザイアを使って破壊せずにスレイヤーを墓地に落とします。しかし、そのタイミングでストリゲスを湧かせると横に2体攻撃表示で並べない限りワンキル取れません。スレイヤーの横に下級セットなら絶対死にません。

無警戒の堕天使が無理にワンキル取りに来たところを耐え、スレイヤーが落ちることでこちらの次のターンの準備が整い、反撃に転じることを可能にしてくれました。対他のテーマでも、わざとスレイヤーを戦闘破壊させることに躊躇が無くなり、非常に使い勝手のいいカードに感じました。

素引きした場合、先攻なら儀式できる場合でもストリゲスの蘇生条件が崩れる場合は儀式せず、ストリゲスのセットでターンが帰ってくるのを祈る選択肢もあります。

付与効果の方は地味に墓地肥やし、デッキ圧縮を助けます。狙って使えたことはあまりないですが…

採用枚数 : 1枚
優秀だけど素引きはしたくない
儀式モンスターで落とせるので1枚で良いと判断しました

ヴェンデット・ヘルハウンド ( 通称 : ヘルハウンド )

手札のヴェンデットカードをコストに蘇生
フィールドから素材にすると毎ターン無料でコズミックサイクロンを打てる

こいつはヴェンデット使い皆に愛されています。文句なしに付与効果が強いです。

先攻初手でヘルハウンドを絡めた儀式を打てる場合は積極的に狙いましょう。ほぼ全ての相手に対して有利取れます。

最強ムーブの成立ハンドと動かし方だけは暗記しましょう

儀式1枚・ソニバ・スレイヤーA・ヴェンデットカード

この組み合わせの先攻初手は強烈です。

① ソニバ発動
持っていない方の儀式をサーチ

② バース発動
デッキからスレイヤーBを落とし
ハンドからスレイヤーAを立てる

③ ボーン発動
スレイヤーAを落とし
スレイヤーBを立てる

④ スレイヤーAの墓地効果発動
ボーンをサーチ
ヘルハウンドを落とす

⑤ ヘルハウンドを発動
ハンドのヴェンデットカードを落とす

⑥ ボーン発動
ヘルハウンドとソニバをリリース
スレイヤーAを特殊召喚

この盤面、スレイヤー2体で破壊耐性2となり、相手には魔法罠伏せることを許しません。次の展開準備は落としたヴェンデットカードとトップのカードに依存するので動きの自由度は下がりますが、理不尽の押し付けで相手を追い込むことが出来ます。

採用枚数 : 1枚
このカードは2枚でも良い可能性が高いです
1枚でも儀式モンスターの墓地効果で落とせるので悪くはありません

ヴェンデット・レヴナント ( 通称 : レヴナント )

相手に破壊されると蘇生
フィールドから素材にすると毎ターン相手の特殊召喚したモンスターを除外

とんでもないことが書いてあります。スペルスピード2で特殊召喚されたモンスターを除外はとてつもなく強いです。

しかしながら、こいつを場に出すのは中々簡単ではありません。通常召喚、牛頭鬼の墓地効果、アニマの除外蘇生が主な方法ですが、召喚権をどうしても他のカードに使う必要がある場合にハンドで腐ることがあります。

また堕天使のディザイアに対して無力で、裏守備セット性能を考えるとストリゲスに軍杯が上がります。

これらの背景から強力な効果を持っているにも関わらず、最も採用とリストラを繰り返したカードです。最終的に採用に踏み切ったのは、堕天使やフォーチュンレディに対して除去手数を増やすことが重要だと感じたからです。

ヘルハウンド・レヴナントはスペルスピード2の効果を付与します。堕天使に対してバスタードに効果付与する場合は、先にバスタード自身の効果を使い、その後に神属を使わせ、それに対してチェーンして付与効果を通しに行きます。スレイヤーに付与する場合も、隣にバスタードを並べることが出来れば同様の方法が取れます。

前述の通り、バスタードは盤面上では脆いので、なるべくスレイヤーに効果付与するのを狙いたいです。

採用枚数 : 1
ヴェンデット・ナイトでサーチ出来るので実質3枚入っている
通常召喚からの儀式を成立させるのが割と難しく、複数積むことに不安があるため1枚のみ入れるのが無難と判断しました

其ノ肆 : サポートカード

グローアップ・ブルーム ( 通称 : ブルーム )

チューナー
墓地に落ちた場合に除外してデッキから上級アンデットをサーチ出来る

MVP候補その2
シンクロ、サーチ両方が非常に優れていました。

まずシンクロから説明します。
実はエクストラデッキは煮詰め甘かったのですが、主に以下の4体を出していました。

① ブラックローズ・ドラゴン
全破壊はやはり強烈で、あらゆる相手に突き刺さりました。基本的にスレイヤーとブルームで作るため、後続儀式の準備をしながら九尾をサーチ出来ます。

召喚権ひとつで爆アドを稼ぎ出すムーブですが、多くのプレイヤーがこの狙いに対して警戒が浅く、対策の浸透していなさを利用することが出来ました

② エンシェントフェアリー・ドラゴン
同じくスレイヤーとブルームから立てるので、後続が確保されます。特にトラミッドやハンデス狙いの新たな宇宙型イルカネオスに対し、立てるだけで簡単に勝てる展開を作ることが出来ました。相手のフィールド魔法を割りながら、自分は回復&ナイトをサーチし、即ナイトを貼り、ブルームの効果でハンドに加えた九尾やスレイヤーを落としながら下級ヴェンデットモンスターをサーチ、エンシェントフェアリーの効果でその下級を特殊召喚して儀式、効果を付与して追撃とめちゃくちゃな動きをしていました。
トラミッドプロのショコラさんにやべぇ奴と認定されていてとても嬉しかったです。

③ アルマデス
非常手段的に立てていました。スレイヤーが確保できない場合のみ、ブルームを落とすためにシンクロしていました。ついでに出てきたアルマデスはそこそこ強かった。

④ スクラップドラゴン
ほぼ出番ありませんでしたが、バスタードとブルームのシンクロから作れます。ブラックローズが出せないけれど、どうしても割りたいカードがある時に立てました。

残りの2枠に突っ込んだスターダストと鬼岩城は反省案件です…

スターダストは立てることありませんでした。せめてレッドデーモンズドラゴンでした。鬼岩城はラヴァケアのつもりでしたが、ラヴァは儀式の生贄にすれば良いだけの話でした。

この2枠は、星3・星4シンクロと入れ替えるのが妥当かと思います

スレイヤーがどうしても来ない時、下級とのシンクロで持ってくることが可能です。

何がともあれ、シンクロによりこのデッキに二つの優秀な要素が加わりました

・対象を取らない破壊 ( 全体、フィールド魔法 )
・回復

続いて上級アンデットサーチの役割についてです。
牛でブルームを落とし、九尾をサーチするのが非常に効果的な場合があります。

例えば次のようなハンドです。

牛・スレイヤー・ボーン・レヴナント

このハンドはスレイヤーとボーンが揃っていて理想的に見えます。

めちゃくちゃ安直に動かすと…

① レヴナント召喚

② ボーン発動
牛とレヴナントをリリース
スレイヤー特殊召喚

③ ターンエンド

破壊耐性が一つあるレヴナント効果付与のスレイヤーが立ちました。これ悪くないように見えますが、ハンドロスが激しい上にカナディアや神属1発貰うだけできつくなります。

牛からブルームを落とすルートがより強烈です

① 牛召喚
ブルーム落とす
九尾サーチ

② ボーン発動
九尾リリース
スレイヤー特殊召喚

③ 牛とスレイヤー落として九尾蘇生

④ スレイヤーの墓地効果発動
ボーンをサーチ
スレイヤーをデッキから落とす

④ 牛の墓地効果発動
九尾で落としたスレイヤーを除外
レヴナントを特殊召喚

⑥ サーチしたボーンを発動
場のレヴナントをリリース
墓地の牛頭鬼を除外
スレイヤー特殊召喚

この結果、破壊耐性が二つあるスレイヤーにレヴナントの効果が付与され、守備の九尾と並ぶ盤面が出来ます。守備の九尾は貫通持ちで、粉砕により28打点をたたきだせる上、破壊されてもトークンを2つ生成します。

④では牛頭鬼の項で紹介したようにバースをサーチするのも有力です。その場合は牛頭鬼の墓地効果は使わずにハンドにレヴナントを温存して戦うことが出来ます。

仮にブルームと九尾がない場合

① 牛頭鬼でスレイヤー落とす

② ボーン発動
手札のスレイヤーをコストに墓地からスレイヤーを特殊召喚

③ ターンエンド

展開が止まります。九尾とブルームによる展開サポートの強烈さがこの差からも分かるかと思います。

素晴らしい所を挙げると以上のようになります。一方で、儀式が打てない状況で手札にあると少し困る場合があります。

採用枚数 : 1枚
ブルーム単体で墓地に落ちる能力は無いので、採用枚数を増やしすぎるのも毒な気がします
現状はシンクロへの依存度低めなので1枚採用で十分と判断しました

九尾の狐 ( 通称 : 狐、九尾)

フィールドのモンスター二体リリースで墓地・手札から特殊召喚
破壊されたらトークン二つ特殊召喚
墓地から特殊召喚された場合は守備貫通持ち

MVP候補その3
めちゃくちゃシナジーがあります。

・アドバンス召喚
・特殊召喚
・貫通
・トークン生成
・粉砕対応
・儀式生贄コスト ( 星6が丁度良い )

貫通に関しては従来のヴェンデットデッキの中にはなかった新たな強み要素です。アドバンス召喚と特殊召喚は在り来りに見えるかもれませんが、ヴェンデットとの噛み合いが抜群でした。リリースでスレイヤーを落とす動きを加えることで、先攻理想ムーブが乏しかったこのテーマに新たな理想ムーブを組み込むことが出来ました。

既にこれまでの項でも幾つか九尾の絡む初動を紹介しましたので、ここではもう一例だけ示します。

ボーン・狐・スレイヤー・バスタード

このハンドの場合、狐のアドバンス召喚を加えることで安定した先攻盤面の構え&次の展開準備が可能です。

① ボーンを発動
バスタードをリリースしてスレイヤーを特殊召喚

② スレイヤーをリリースして狐をセット

③ スレイヤーの墓地効果発動
バースをサーチし、ヘルハウンドかアニマを落とす

④ バース発動
スレイヤーを再び立てます

場には相手からすると何かわからない上級のセットモンスターと相手のエンドフェイズで自壊予定のスレイヤーが並びます。

この盤面、とても固いです。まずワンキルされません (花札衛は卍)。

そして相手のエンドフェイズでスレイヤーはあっさり自壊させ、次のターンの準備を整えます。結果的にはスレイヤー・バスタードどちらでも選んで立てることが可能になります。

採用枚数 : 1枚
サーチ出来る上級であり、蘇生も何度でも可能なため1枚で十分だと判断しました

其ノ伍 : スキルについて

粉砕は打点に困らなくなる点で気が楽です
ヴェンデットは打点操作ギミックがスレイヤーにしか備わっておらず、そこが一つのウィークポイントです。テーマ外カードで補うことも可能ですが、なるべくヴェンデットカードの純度を高める方が強いと自分は思います。

もう1つのスキル最有力候補は儀式の檻です。こちらは相手のモンスター効果を儀式モンスターが受けなくなるという素晴らしい恩恵をもたらしますが、その一方で打点の悩みが付き纏います。自然と打点を補うことが可能なサポートカードを発見する必要があるのかもしれません。

以上、めちゃ長くなりました…
採用札の解説・代表的な動き・採用意図・枚数の理由をお届けしました。

余談

九尾とブルームの発見はテキスト検索でした
「アンデット」
「儀式」
「闇属性」

自分はデッキ組む時、必ずこの作業を行うように心掛けています。「誰も見つけていないサポートカードを見つけられるかも…」いつもこんな風に考えています。先入観をなるべく無くし、現環境に合わせた構築を考える上で重要な過程だと感じています。

初期の頃は儀式のサポートカードであるカオスフィールドも使用していました。

① カオスフィールドで疾走ガイアサーチ
② 儀式でガイアリリース
③ 聖戦士カオスソルジャーサーチ
⑤ スレイヤーなどリリースして聖戦士召喚

アニマなどを除外枠から墓地に戻しながら相手フィールドのカードをなんでも除外できる強ムーブです。

名付けて「カオス・ヴェンデット」

かっこよさしかありません。

堕天使相手に聖戦士の素引きが苦しく、やむなく断念した構築になります。ここに供養しておきますが、誰かが新アイディアを取り入れて環境レベルに昇華するのを期待しています。

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