心理学の理論でボドゲを攻略!?~ガイスター編~

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はじめに~『ボードゲーム×心理学』の挑戦~

この記事では、ボードゲームを心理学の視点から徹底的に攻略することを目的としています。題材とするのは、ボードゲームの名作『ガイスター』です。この記事では、ガイスターのゲーム性を読者の方が把握していることを前提としていますので、ガイスターのルールをご存じでないという方は下記をご参照ください。

ガイスター~ルール簡略図解~

まず、ガイスターを何度も経験された方からすると、ガイスターに戦略要素や心理要素が求められるのか。』『結局は運ゲーではないのか。』という点が疑問としてあげられることかと思います。この疑問について答えると、半分正解であり、半分不正解であると回答することができます。

 

ガイスターを何度も対戦された方は分かると思いますが、あるプレイヤーとはじめて対戦する際には基本的な戦略を用いて戦い、そのプレイヤーと再戦する際には、前の対戦における盤面等や”人読み”を用いて戦略を構築するのが常となります。このとき、初見での対戦と再戦での対戦は、性質が大きく異なるものとなると考えられます。

今回記事で対象とするのは、前者の初見のプレイヤーとの対戦です。また、いずれのプレイヤーもガイスターを複数回プレイしているという仮定をしています。

つまり、未プレイの方との対戦や同プレイヤーとの二回目以降の対戦は当記事の対象外とします。

それでは、ガイスターにおける心理学的な考察を行っていきます。以下の文章では、はじめに心理的作戦を成功させるための下準備について考えます。次に、ガイスターの基本的な行動である「初期配置」「コマの移動」に分けて、それぞれ考えていきます

※当記事では、一部イメージのためにサンプルを示していますが、偏りやバラつきが生じている可能性がありますので、学術的な戦略・攻略記事というよりは当記事をバカげたことを真面目に考える「読み物」として楽しんでいただけると嬉しいです。


1. ダーティプレイで何が悪い!心理的に勝ちやすくするための盤外戦術!

ガイスターの心理戦は、オバケコマを配置する前から始まっています。心理的に優位に立つためには、相手を緊張状態に追い込むことが重要です。そのため、いかに相手を通常とは異なる心理状態で戦わせるかが課題となります。当記事では、具体的な戦術として「期待をかけること」と、「明らかな利害関係を生じさせること」の二つをあげて述べます。

「期待をかけること」とは、相手のプレイヤーに対して、「あなたは非常に熟練したプレイヤーであり、期待しているという」旨の内容を、ゲーム内外で相手に対して発言することをいいます。期待をかけられると、人間は期待に応えたいという心理に陥る傾向にあります。そのため、期待をかけることで相手のプレイヤーにプレッシャーをかけることができると考えられます。



「明らかな利害関係を生じさせること」は、ガイスターの勝敗で簡単な賞品や罰ゲームを設けることなど、ゲームの勝敗と賞罰に関係性をもたらすことをいいます。利害関係を生じさせると、人間は通常の勝負とは異なる思考となります。金銭が絡む賭け事で、通常なら行わないであろう選択をし、損してしまう経験はあるのではないでしょうか。

基本的に、緊張状態に陥った時、相手は通常よりも保守的な行動を行い、自ら積極的に行動することを避ける傾向にあります。そのため、次項で説明するような心理的戦術が効きやすい状況を作り出すことができます。もちろん、過度な緊張状態に陥れば、通常の思考ができなくなることも予期されるので、ほどほどの緊張感をかけるよう抑えましょう。ガイスターを始める前から心理的に追い込みすぎると、人間関係にまでヒビがはいることとなるでしょう。


2. 心理学で相手の『初期配置』を透視する!?

 

ガイスターの勝敗を大きく握る要素、それが『初期配置』です。『初期配置』とは、タテ2×ヨコ4のマスに、自分の青オバケコマ赤オバケコマを配置することをいいます。この『初期配置』は完全にランダムに置かれるものであれば予想することができません。しかし、オバケコマを配置するのは人間であり、そこには必ずその人の意識が介在します。そのため、基本的なルールを知っているのであれば、初期配置のパターンは無意識的に比較的限られるものになると考えました。以下では、心理的観点から考える初期配置についての考察を行っていきます。

2-1. 事前に相手に戦術を聞いておく(ホットリーディング)

 

ホットリーディングという手法は、周辺情報を事前に調査して調べておくことで、相手の考えを読み取る手法です。これは、偽占い師や偽霊能力者がよく用いる方法です。ガイスターの勝負を申し込む前日、あるいはもっと前に、相手にガイスターの戦術を尋ねましょう。

「最近、ガイスターで勝てないんですが、初期配置とかどうしていますか?」

できる限り、さりげなく聞いてください。決して勝負に備えて情報を仕入れていると悟られてはなりません。相手は親切心からアドバイスをしてくれるでしょう。警戒心がない状態で得られる情報は、その人の本心であることが多いと考えられます。例えば、明確なオバケコマの位置でないとしても、は前においたほうがいい。」「は後ろに置いた方がいい」等の情報は、初期配置を知るうえで重要となります。その人がアドバイスしてくれる内容は、その人の戦術に直結することが多いためです。

このように、ホットリーディングを行うことで、相手の初期配置を予想する大きな情報を手に入れることができると考えられます。



 

2-2 . 利き手側にを置き、利き手の逆側にを置きやすい。(回避性思考)

初めての相手と戦う際には、比較的保守的な行動を取ることが多くあります。これは、回避性思考とも呼ばれ、人間が失敗を避けるように考えることからくる行動です。これをガイスターで応用すると初期配置の際に、無意識でオバケコマを配置する場合、利き手側に青を置く傾向にあると仮説を立てることができます。

これは、を前に動かす際に、できるだけ自然に動かしたいためです。利き手とは逆の位置に青を置くと、動かしづらかったり、手が滑って相手にがばれてしまうのでは?という潜在的な不安が生じます。そのため、無意識化で、を利き手側に配置しやすいことが予期されます。

この回避性思考は、相手の動かすコマの色を予想する際にも応用することができます。

 

 

3. 心理学で相手の『コマの色』を透視する!?

3-1. 最初に動かすのは赤のコマ

先に初期配置の説明で、回避性思考について説明しました。人間が最初にリスクを取るのを嫌うという性格は、相手の動かすコマを予想する際にも応用することができます。青のコマを取られることは自分にとってマイナスとなりますが、赤のコマを取られることは自分にとってプラスとなります。

そのため、最初に、赤のコマを動かす傾向があるのではないかと考えられます。この仮説について、実際に検証してみたところ、20人中16人がゲームの最初に動かしたのは赤のコマでした。検証人数が少ないため、統計的に正しいとは言い切れませんが、個人としては、この仮説は一定程度正しいと考えています。

3-2. 利き手と逆の手で動かすのは赤のコマ

これも回避性思考の応用です。青のコマは、ガイスターにおいて、脱出して勝利することができるコマです。できる限り、ばれずに場外へと持っていきたいはずです。そのため、無意識化で、青のコマを持つときは、手に力が入ったり若干緊張してしまうこともあるかと思います。そのため、利き手とは逆の手でコマを動かす場合、そのコマは、最悪バレてもいい赤のコマであることが多いと想定することができます。



3-3. を3つ取った時が、逆にチャンス!?

のオバケコマを3つ取ってしまった時、絶望的な感情に包まれるかもしれません。また、相手にとっては、のオバケコマを3つ取らせることで、非常に動きやすくなっているように思われます。しかし、ここで発生するのが優越感や解放感による緊張の解除です。この緊張の解除は、相手の最後の赤のコマの位置を知らせてくれるきっかけとなる可能性があります。

圧倒的に自分が有利な状況に立った時、あるいは、プレッシャーから解放されたとき、人間は抑圧された感情が解放されることから、油断しやすい状態になるといわれています。

ガイスターにおいては、相手に赤を3つ取らせた後、盤面上に不自然な動きをするコマがあるかもしれません。ガイスターでは赤のコマは赤であることを悟られないように動かすことが定石となっていますが、この緊張から解除された状態では、感情が緩んで赤のコマの動きが露骨になることが想定されます。もちろん、相手による単なるブラフであるという可能性もありますが、個人的見解としては、最も赤のコマを見つけやすいのはこの瞬間であると考えています。



 

おわりに~心理学からボドゲを見る~

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は、心理学の理論を使って、少しネタの要素を交えつつ、ガイスターの攻略を行っていきました。個々の理論の定義や、検証回数などが少ないことから学術的な記事とは言えませんが、心理学から攻略するという新たな試みの模様をお見せすることができたかと思います。

ボードゲームには、必ず駆け引きの要素が生まれます。それは、戦略に基づくものだけではなく、相手の心理に基づくものでもあります。確かに、メンタリストのように、相手の心を意のままに操ることは難しいかもしれません。しかし、ボードゲームをする際に心理学の視点を取り入れることで、いつもとは少し異なる戦略を思いついたり、新たな楽しみ方を発見することにつながるかもしれません。

この記事が、皆様のボードゲームライフをより楽しくするものとなれば幸いです。

 

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