更新日 2019年12月4日
はじめに
『きょうあくなまもの』は、手持ちのカードを駆使して「モンスターの召喚」を行い、相手のライフを0にすることを目指す2人専用ボードゲーム です。非常に単純なルールでありながら、戦略要素はかなり高く、なんども繰り返し遊びたくなるようなゲーム性となっています。
また、遊戯王やデュエルマスターズのように、トレーディングカードゲームの魅力も詰め込まれており、ドローやコンボ、駆け引きなどを楽しむことができます。ゲーム自体は非常に安価で、可愛いイラストが特徴的なゲームとなっています。
・単純だけど、面白すぎる戦略性!
・カードゲーム好きには、絶対におすすめできる自信あり!
今回は、この「きょうあくなまもの」を世界一わかりやすくルール解説いたします。
二人用ゲームの名作なので、強くオススメいたします!
1. ゲームの準備とゲームの終了
(1)ゲームの準備
山札をよくシャッフルして、各プレイヤーに5枚ずつカードを配ります。その後、ライフチップ(ハートが描かれているもの)を4枚ずつ、カウンターチップ(盾の絵が描かれているもの)を2枚ずつ自分の場に配置します。
その後、じゃんけんなどの方法で先攻・後攻のプレイヤーを決め、先行のプレイヤーからゲームをスタートします。
(2)ゲームの終了
いずれかのプレイヤーのライフチップが全てなくなった時点で、そのなくなったプレイヤーの敗北となります。
2. ゲームの進行
ゲームの進行は大抵同じですが、先行プレイヤーの最初のターンのみ、少しだけ行動が制限されています。これは、先行プレイヤーが有利とされていることから、バランス調整のために設計されたものです。基本は、(2)の進行が取られることとなります。
(1)先行プレイヤー最初のターンの進行
①カードを最大1枚までプレイする
カードを最大1枚選びプレイすることができます。
プレイしたカードは、効果が発動したあと、捨て札となります。捨て札はプレイヤーで共通の場所に置きます。このとき、カードをプレイしないこともできます。
②自分の手番を終える
自分の手番を終えるとき、手札のカードが5枚を超える場合であれば必ず5枚以下になるまで捨ててください。
(2)通常のターンの進行
①カードを1枚山札から引く
自分の手札の初めに、必ずカードを山札から1枚引きます。
②カードを最大2枚までプレイする
カードを最大2枚まで選びプレイすることができます。プレイしたカードは、効果が発動した後、捨て札となります。捨て札はプレイヤーで共通の場所に置きます。このとき、カードを1枚だけプレイしたり、カードをプレイしないこともできます。
③手番を終える。
自分の手番を終えるとき、手札が5枚を超える場合には必ず5枚以下になるまで捨ててください。
(3)カウンターチップの使い方
カウンターというと「攻撃を跳ね返す」ことを想像するかもしれませんが、このゲームにおいてカウンターは「防御」に近いかもしれません。カウンターは、「相手のカードの効果を打ち消す」ものだと考えてください。
①カウンター
カウンターは、相手が呪文カードを使った際に、自分のカウンターチップを一つ消費することで行うことができます。カウンターを行なった場合には、「相手の呪文カード」の効果を無効化され、そのまま捨て札に置かれます。カウンターを行うことができるタイミングは、「相手が呪文カードをプレイした直後」です。
この時の注意点は、大きく二つあります。一つ目は、相手が「呪文カードの効果を発動させた後」には、打ち消すことができないことです。そのため、相手がカードをプレイした際にカウンターを検討するのであれば、「少し考えさせて」や「ちょっと待って」など、効力を発動させる前に時間の猶予をもらうことが重要となります。
二つ目は、「モンスターカードの攻撃」を防ぐことができないことです。つまり、「モンスターカードを場に出すための呪文カード」に対してカウンターを行うことはできますが、「モンスターカード自体」にはカウンターをつかうことはできないということになります。
②カウンター返し
カウンター返しは、相手が自分の出した呪文カードに対してカウンターを行なった場合に、自分のカウンターチップを二つ消費することで行うことができます。カウンター返しを行なった場合には、相手のカウンターは無効化されます。
そのため、自分の出した呪文カードは、そのまま効果が発動されます。
3. カードについて
(1)呪文カード
呪文カードとは、モンスターカードの召喚、ドロー、妨害などを行うカード全般を指します。ここでは、カードの種類と簡単な使い方について解説します。
①ひのたま
相手に2ダメージを与えるカード。呪文カードで唯一、相手に直接ダメージを与えることができるカードでもある。相手に、カウンターを強要できたりする、強いカード。ただし、「きょうこなかべ」に跳ね返されてしまうので注意が必要。
②きょくだいまほう
相手の場にある「モンスターカード」を捨て札にすることができるカード。しかし、相手にカウンターで無効化されてしまうこともあるため、注意が必要。
③じゅうてん
カウンターチップを1枚補充できるカード。カウンター1回でゲームの戦況が大きく動くこともあることから、地味に重要なカード。使って損することはない。
④はっくつ
捨て札の中から好きなものを1枚取ってこれる優秀なドローカード。ただし、相手の手札にあるものや、山札にあるものは取ってこれないので注意が必要。捨て札はいつでも確認できるので、欲しいものを確実に手に入れることができるのが特徴。
⑤れいかん
山札から好きなものを1枚取ってこれる優秀なドローカード。ただし、欲しいと思ったカードが、山札にはなく相手の手札にあることもあり、ときには噛み合わないこともある。山札・捨て札・自分の手札を参照することで相手の手札もわかるため、「すいり」などと組み合わせると強力。
⑥だつりょく
相手の手札を確認して、好きなカードを1枚捨て札にできるカード。いわゆる、ハンデスと呼ばれる非常に強力な手札破壊カードである。ちなみに、相手の手札を確認できることから「すいり」との組み合わせが非常に強力。
⑦すいり
相手の手札を見ずに、カードの名前を1枚宣言。そのカードが相手の手札にあれば、相手から奪えるという非常に強力なカード。うまく当てることができれば、相手の手札破壊を行いつつ、自分の手札に加えることができるため、「れいかん」や「だつりょく」を組み合わせることで、相手の手札を把握してから使いたい。
⑧かそく
このターン追加でカードを2枚プレイできるようになるカード。もちろん「かそく」で1枚プレイする権利を失っているので、このターンは「かそく」以外に3枚プレイできることとなる。1ターンに3枚プレイすると手札が一気になくなってしまうので、意外と使いにくいカードでもある。
⑨たんさく
2枚引いて2枚捨てる。その後1枚追加でプレイできるので、実質このカード以外にもう2枚プレイできる。新しくカードを引いたあと、2回プレイできることから、コンボに繋げやすいカードでもある。しかし、「かそく」と同様に、手札の消費が激しいことから、コンボを決める際には勝負をつけるようにしたい。
⑩ちょうさ
カードを3枚引き2枚捨てる。単純にドロー手段として有用なカード。「たんさく」と比較するとプレイ回数自体は増えないため、欲しいカードを使いたい場合でも、プレイする回数が足りなかったりする。
⑪しょうかん
モンスターカードを手札から召喚できるカード。基本的には、「きょうあくなまもの」を召喚したいところ。「かわいいけもの」「きょうこなかべ」でも圧力をかけることはできる。
⑫ふっかつ
モンスターカードを捨て札から召喚できるカード。あえて自分でモンスターカードを捨て札にして「ふっかつ」を使ったり、相手のカードを「だつりょく」で捨てさせてから「ふっかつ」を使ったりなど、さまざまな使い方が考えられる。
⑬へんしん
「かわいいけもの」と「きょうあくなまもの」を入れ替えるカード。自分の場に「かわいいけもの」を召喚したときに、「へんしん」を用いて「きょうあくなまもの」と入れ替えるのが一般的な使い方である。また、追い込まれに追い込まれて、相手の「きょうあくなまもの」を「かわいいけもの」に入れ替えることもある。
(2)モンスターカード
①きょうあくなまもの
次の自分のターン開始時に、ヒットポイント全てである4ポイントのダメージを与えることができる強力なモンスターカード。1度場に出たら、「きょくだいまほう」か「へんしん」でしか防ぐことはできない。「しょうかん」や「ふっかつ」で場に出そうとすると、ほとんどカウンターされて不発に終わる。
②きょうこなかべ
2ダメージ以下を跳ね返すモンスターカード。はね返せるのは、「ひのたま」と「かわいいけもの」のダメージ。自分の場に居座ると、相手にプレッシャーをかけることができる。相手がこのモンスターの存在を忘れて、「ひのたま」を撃ってくることもある。
③かわいいけもの
次の自分のターンの開始時から、1ダメージずつ削ることができるモンスターカード。「へんしん」で「きょうあくなまもの」にしたり、少しずつ削って「ひのたま」で相手を倒すなど、意外にも勝利に貢献することのあるカード。そして、かわいい。
おわりに
「きょうあくなまもの」はシンプルながらも戦略性の高いゲームだと、個人的には考えています。また、可愛いデザインや運要素もあることから、初心者でも手に取りやすくなっています。1ゲームも10分ほどで終わることから、「もう一回やりたい!」と気軽に言えるゲームの重さとなっています。
自分だけの戦略やコンボを見つけて楽しんでください!