【信用を勝ち取る】初心者脱出のための人狼講座~占い師の3つ心得編~

更新日 2019年4月30日

はじめに~占い師の能力と役割~

占い師とは生存者が村人陣営人狼陣営か判別できる村で唯一の存在です。対面人狼・ボイス人狼・チャット人狼、様々な形式の人狼がありますが、占い師抜きで人狼は成立しません。

初心者の方は、自分が占い師の役割を獲得した際、どのように行動したらよいかわからず、場合によっては人狼陣営が騙って(嘘をついて)出た、対向の偽占い師に信用を取られてしまうこともあるかもしれません。

今回の記事は、人狼初心者から脱出する際に、最初に考えるべき「真占い師として、どのように行動したらよいか」に焦点を当てて解説していきます。

裏返せば、人狼陣営が騙りに出る際に「どうすれば、真占い師に見えるか」という問題の解決にもなるかもしれないので参考にしていただければと思います。


1.占い師としての責任

人狼というゲームをする上で、村人陣営において最も重要なことは、人狼を見つけて処刑することです。このことに対して異論はないかと思います。

その際に、人狼を探す大きな役割を担う役職は、真占い師(予言者)です。真占い師は、村の中で唯一生存者の中から人狼村人陣営を判別できる存在です。

 

もちろん、村人陣営全体が自らが村人陣営側であることをアピールすることで、圧迫される形で人狼の存在が浮き彫りになることもあります。しかし、人狼陣営は自らが村人陣営であるように振舞います。そのため、占い師無しでは、相手の言動や雰囲気から人狼を探す確定性のない議論となってしまいます。

真占い師は、村人陣営にとって重要な役割です。人狼陣営側から対抗がでることも考えられますが、自らが占い師であることに自信を持ち、論理的に信用を勝ち取りましょう。

【人狼陣営のための5つの心得はこちら



 

 

 


2.真占い師としての3つの心得

2-1. 占い先を吟味しよう。

「どこを占えばよいか」という課題は、占い師という役割を果たす中で非常に重要になっていきます。とりあえず、怪しい位置を占えばいいという考えもあります。しかし、そうなると理由を尋ねられた際に言葉に詰まってしまうかと思います。なぜ、自分がこの人を占うのかを頭の中で整理できれば、最悪占った先がではなかったとしても情報を落とすことができます。

そのため、『この人がだった場合は村人陣営に近くなる位置は誰だろう。』あるいは、『この人が村人陣営だった場合はに近くなる位置は誰だろう。』というように、常に考え続けることが必要かと思います。

しかし、占い位置と吊り位置の混同や、役職占いのタブーなど、占い先の決定はかなり難しい論点となります。そこで後日、占い先のみの特集も致しますので、そちらで紹介いたします。

 

2-2. 事実をただ言うのではなく、占い理由を添えよう。

人狼を始めたばかりで、占い師の勝手がわからない場合、占った次の日には自分が占ったプレイヤーが白(人間)であるか、あるいは、黒(人狼)であるかという結果のみを発言することがあるかと思います。

しかし、これでは十分ではありません。真の占い師であれば、人狼を探して村人陣営側の勝利に利するように動くことが重要です。そのため、真の占い師であるならなぜその人を占ったのかという明確な理由が存在すると考えられます。

例えば、下記のような占い理由が考えられます。前日にBさんと非常に意見が対立する、Aさんを占って人狼と出た状況を想定します。占い結果を先に端的に言ってから、理由を述べましょう。

結果:『A人狼でした。』

理由:『理由を説明します。昨晩のグレー(両方から占われていないプレイヤー)の中で気になったのは、ABでした。ABは互いに互いを疑い合っていたために、別陣営であるように思われました。

したがって、どちらか一方を占うことで、AであればBが比較的白くなる。また、A村人陣営であったとしてもBが比較的人狼位置にあるという視点が見える。

いずれにしても、私視点A又はBを占うことで、かなりの情報が落ちると考えました。BではなくAを占った理由は、単体のプレイヤーで見たときに、BよりもAの方が人狼目が高いと感じたからです。結果、A人狼であったため、自分視点Bはかなり村人陣営よりでみています。』

どうでしょうか?理由を聞くと、なぜAを占ったのかという視点が伝わりやすくなるかと思います。

また、自分視点でBが白くなっているという発言を残すことで、残りのをさらに探そうとしている意欲も見せることができると考えられます。上記の理由は比較的長くなってしまいましたが、簡潔にであったとしても占い理由を添えることは非常に重要になってきます。

上の理由は、ライン考察(人狼同士のつながり)を中心としたものですが、単体精査(プレイヤー1人の黒要素に着目した理由も考えられます。)ここで、以下に単体精査による理由を述べます。

結果:『A人狼でした。』

理由:『Aはかなり多弁である方でしたが、他のプレイヤーの黒要素を見つけようとしていないようにみえました。そのため、寡黙で吊り位置になりたくないために、多く発言しようとしているかと思い、疑いました。ここで、発言数が絶対的に少ないDを占おうかとも悩みましたが、Dは占い位置というよりは、むしろ吊り位置であるように思えました。このとき、A人狼であるのであれば、この先吊りにくいであると考えたため占い、結果として黒が出ました。』

ここでは、A自体が人狼であると疑っていたという推理に基づいた理由となっています。なぜ、他の村人ではなくAを占ったのかという理由が伝わりやすくなったかと思います。また、占い位置と吊り位置を明確に区別することで、村目線寡黙であり怪しい位置であるプレイヤーを、なぜ占わなかったのかという理由を自ら説明しています。

ライン考察であれ、単体精査であれ、自分がなぜその人を占ったのかという理由が非常に大切になってきます。確かに、結果で語るというのが一つの策かもしれませんが、村に情報を可能な限り提供しようという姿勢を見せることで、信用を勝ち取ることができると考えられます。



2-3. 真占い師独自の考察をしよう。

真占いであれば、自分視点の確定白又は確定黒が見れているはずです。狼陣営側は、ライン形成(狼同士で投票先を合わせたり、互いにかばい合う行為)を行うことがあります。そのため、自分の占いにより白または黒が出た際に、その結果をもとに狼を探してみましょう。自分視点黒が出たプレイヤーがいたとすれば、そのプレイヤーを過去にかばっていたり、過去の投票先が同じであるプレイヤーは非常に怪しくなってきます。

一方、自分視点白が出たプレイヤーがいれば、そのプレイヤーと同じような意見を有するプレイヤーは比較的白くなるかと思います。もちろん、人狼もこのことを知っているために、意図的にライン切り・身内切り(人狼同士でつながりを切ろうとする行為)を行います。

したがって、ライン考察は万能のものではありません。しかしながら、そのライン考察であったり、狼位置を論理的に推理して発言することができれば、村人に対して真の占い師であることをアピールできるかと思います。

例えば、2-2の後の状況を想定してみましょう。前の日の占い結果から、自分目線Aが黒と分かっている前提の話になります。

『今日の占い結果が、A黒であったため、昨晩Aに便乗する形でB黒塗り(相手がであると強く発言すること)していた、Cが非常に怪しくなっています。先に述べたように、ABは互いに互いを黒塗りしていたために、自分視点Aが黒であることからBは比較的白い位置となります。ここで、CであるAに便乗していたために、私目線比較的怪しい位置となります。結論として、Bは、であるAと身内切りしていない限り白い。そして、そのBを叩いてきたCこそが、Aの相方なのではないかと考えています。』

このように、自分の占い結果からBが白い位置にあり、Cが黒い位置にあることを明らかにしています。

おわりにー占い師なら占い師らしくー

私自身の考えとして、「真占い師なら占い結果で証明すればいいから発言は適当でいい」という考え方には納得しかねます。確かに、真占い師は自分自身が真占いであることを把握しています。

しかし、村目線から見た際には、占い師が2人以上出た場合には真偽判断が結果からのみでは判断できないことが多くあります。このことから、占い師であれば占い師らしく発言し、信用を勝ち取っていくという姿勢が非常に重要であり、村の存亡を決めることにもつながると考えています。

占い師として、どのように行動したらよいかという点に関してはかなり難しい論点であり、明確な正解はないと考えています。また、ほとんどのケースにおいて人狼陣営から対抗が出ることから、信用勝負になりやすい役職です。

しかし、真占い師は絶対に破綻することがないため結果から推理できるのに対して、人狼陣営から出てくる偽占い師は常に破綻や思考の矛盾におびえなければなりません。そのため、同じ実力であれば真占い師の信用が勝つことは自明の理です。

真占い師の醍醐味は、自分の結果をもとに、正しい考察を落とすことができることです。また、村の中で唯一狼を探せる存在であることから、村を勝利に導くことができる役職でもあります。だからこそ、責任があるものの非常にやりがいのある役職です。

注意として、占い結果は本当のことしか出ませんが、その結果をもとにした考察は間違ってしまうことはあるかもしれません。しかし、それでも真占いとして村に情報を落とすことは絶対に利益があるはずです。そのため、自信をもって自らの考察を落としていくことが重要になると考えています。

【人狼虎の巻 市民のための発言精査の五箇条はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 




番外編:メタ推理・発言はマナー違反

ここからは、筆者の主観も入っているため、賛同できない方は飛ばしていただけたらと思います。先に、『真占い師なら占い師らしく』という記述をしましたが、メタ推理やメタ発言は絶対にやめましょう。メタ推理・メタ発言とは、本来であればその人が知りえないような発言や、本来であればその人が行うことができないような発言や推理全般のことをいいます。ここでは、以下の例が挙げられます。

初心者CO・初心者騙り(初心者メタ)

「私は初心者だから、どうしていいかわからないけど、結果だけいうとAは人狼でした。」

これは俗にいう初心者CO・初心者騙りといわれるものです。これを行うことで、「この人は初心者だから嘘をつくことなんてできないだろうし、真の占い師に違いない。」と、発言以外の要素から真占いとしての信頼が高まってしまいます。なんで、初心者COがダメなのかというと、初心者COをした占い師が真であるならば、狼陣営がどれだけ発言を頑張ったとしても真を勝ち得なくなってしまうからです。これは、発言や信用獲得などを度外視してしまうため、ゲームとしてのバランスを大きく壊してしまうと考えられます。

“裏方”の機能の発言(機能メタ)

対面人狼

「昨日、ゲームマスターさんがこれ(狼のジェスチャー)をしてるのを見たよ。昨日の夜、私は占い師だから顔上げてたけど、Aさん笑ってたでしょ。」

チャット人狼

「私の画面に、あなたの名前のとこに人狼って赤い文字で出てるんだけど。私本当のことしか言ってないから。」

真占い師でしか行うことができないような情報をほのめかすのもマナー違反となります。本来、人狼というゲームにおける信用獲得は、昼間における議論のみで行うべきです。機能上やGMの進行上、真でしか得られないような情報を発してしまうと、ゲームのバランスが崩壊してしまうことになります。

このようなメタ発言は、ゲームを楽しく行う上で、決してしてはいけない行為です。人狼というゲームは、役になりきって、その村の中でそれぞれの陣営の勝利を目指すゲームです。そこに、現実世界における要素を加えてしまうと、ゲーム自体のバランスや性質が崩壊してしまうことに繋がります。

本気で勝ちに行くなら、このような要素を用いて優位に立つ方がいいのではという方もいらっしゃるかもしれませんが、このメタ発言メタ推理は多くの方に嫌われてしまうことに繋がるという注意を持った方がいいかもしれません。私は、メタが入った時点で、それは人狼というゲームではなくなると感じています。そのため、筆者は、真占い師として真をとりたいとしても、このような発言はすべきでないと、強く推奨いたします。

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