超初心者がチェスに慣れるための裏技?”積極的1対1トレード”

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チェスを全く無知の状態から始めていくのはなかなかハードルが高いと思います。

なぜハードルが高いのか?というと、それは考えなければいけない要素が多すぎるからです。

駒は6種16個もあり、最初の一手だけでもチェスには20通りあります(ポーン8×2通り ナイト4通り)

相当な天才であれば別ですが、凡人にはルールを把握しているだけでは、次はどの一手が良いのか?についてすべての可能性を考慮して判断するのはほぼ不可能ですよね。

ハードルの高い正攻法:パターン化=定石や戦術

それを解決するための正攻法が

“パターン化”

つまり、定石や戦術を覚えるという事です。

定石や戦術を覚えることとは、”良いパターン・悪いパターンを覚えておくことによって考える幅を効率的に絞り込む”ということに他なりません。

これをなくしてチェスの上達はありえないでしょう。

もちろん、定石や戦術が重要であることは多くの方が理解していると思います。しかし、定石や戦術を覚える重要性が分かってはいるけれど、書籍を読んでも全然頭に入ってこない、覚えただけでいまいち使えないという方も多いのではないでしょうか?

定石や戦術を使うにも、基礎的な理解とイメージがないとなかなかピンきませんよね。



効率よく実践経験を積むための外法?”積極的1対1トレード”

まずは習うよりも慣れろという言葉もあり、実践を経験を積んでおくと、これらの定石や戦術を習得しやすくなります。

“慣れる”ことを目的にとりあえず試行錯誤をするというのが多くの方が通る道のりです。

しかし、より効率の良く慣れる方法があります。

それが今回紹介する方法

“積極的1対1トレード戦法”です。

これは、“考える要素が多いから難しいのなら、考える要素が少なくなる展開にすればよい”という考えに基づいた戦法です。

具体的にどういう戦法かというと、同じ駒同士の相殺を積極的に行っていくということです。

例えば以下の様な状況があるとします

ここでポーン進めた場合、右上の相手のポーンに取られてしまいますが、左下のポーンで取り返すことができます。

つまり互いにポーンを1体ずつ失うだけで”駒の価値や数”においてアドバンテージを得られる訳ではありません。

この様に同等以上の駒が取れる場合には迷わず自分の駒を特攻させるのがこの戦法です。

実際にこの1:1交換を実行すると上記画像の様な状況になります

すると、今後は相手のポーン1体を考えなくてよいゲームになりますよね?駒が一つなくなるだけでも、初心者目線では、かなり考えやすくなるのではないでしょうか?

(個人的には最強の駒であるクイーンを相殺できるとかなり楽な試合になるので慣れないうちはオススメです)

*補足解説:チェスの駒の価値と1:1トレード

1対1トレードとはカードゲームやボードゲームにおいてよくある概念で、相手の駒などを、自分の同じ価値と考えられる駒などで相殺することです。チェスにおいては、一般論としてそれぞれ次の様な価値があると言われています。

ポーンで換算した価値
ナイト3体分
ビショップ3体分
ルーク5体分
クイーン9体分

つまり、チェスにおける1:1トレードとはクイーンとクイーン、ナイトとビショップといった同じ価値の駒同士で相殺させることになります。



1:1トレードを行った結果

先述の積極的な1:1トレードを行っていくと、例えばこんな状況になります。

駒の数を数えてみるとわかりますが、互いにポーン2体・ビショップ1体・クイーン1体を失っている状態になります。

ここまで互いの駒を減らすと、駒の動きを知っている、という程度でも大分全体の駒の動きが見える様になるんじゃないでしょうか?

この様にゲームの難易度を下げた上でプレイすることで、ルールを変えることなく、自分の頭でチェスをプレイする経験を得られます。実践に即した状況で自分の頭で考える経験ほど、経験値の大きいものはありません。

そしてこの方法のさらに良いところは、1対1トレード戦法をどこで止めるかも自分次第ですし、ゲーム難易度のコントロールが容易なのも使い勝手が良いです。

こうした経験により、闇雲にプレイをするよりも早く慣れることが出来るようになるでしょう。

私がチェスを始めた時は、チェスゲームでそれなりに強目のCPUに対してこの積極的1対1トレードをしながら徐々に慣らしていった上で、定石や戦術を覚えていきました。

(Hunter X Hunter:ウイングさんの名言参照)

*ただし、これはあくまで慣れるための外法だと個人的には思っています。ある程度慣れたら、変なプレイスタイルのクセがついてしまう前に定石や戦術を学ぶのをオススメします。

この戦法は適用できるゲームと出来ないゲームがある

”考える要素・選択肢の多さ=難易度”という考え方は、ほぼ全ての戦略ゲームに通じます。

そして全てのゲームは考える要素の数をコントロールすることで難しくも易しくもすることができます。

今回紹介したチェスでは、定石や戦術の様にパターンを覚えて選択肢を減らす以外にも

一対一交換によって駒の数を減らし、互いの選択肢を少なくしていくことで簡単にする事ができました。

これを応用すると、経験の豊富な者と対戦する際は出来るだけ簡単な展開に、経験の少ない者と対戦する際は出来るだけ複雑な展開になる様に持っていく事で実はゲームを若干有利に進める事ができます。なぜなら、簡単な展開になる程、経験による差が縮まっていくからです。

ちなみに、チェスに似ている将棋の場合、1対1トレードを行うと逆に難しくなってしまいます取った駒を使うことができるので逆に考える要素が増えてしまい、取り合えば取り合うほど難しくなってしまうからです。


以上、いかがでしたでしょうか。

チェスは興味があるけれど定石覚えるのが面倒臭い、難しそう、と思っている方は、ぜひここで紹介した1対1トレードを実践して、ゲームに慣れてみるのがオススメです。

*ちなみに意外とチェスのルール、細かいところまで実は知られていない事が多いのでこちらの記事もよろしければご覧ください。
ー>知っているつもりになってない?意外と複雑なチェスのルール

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