更新日 2019年10月22日
はじめに〜第2話までのあらすじと人気投票〜
塞ぎこんでいた美姫に友達ができた第1話。そして、綾と田上との間でラブコメが繰り広げられた第2話。そして、第3話では新しい登場人物とゲームが現れます。今回は、そんな第3話をボードゲーマーの目線からレビューしていきます。
その前に、Twitterで放課後さいころ俱楽部の女性主人公の人気投票を行いました。まだアニメに登場していないキャラを除き、メインの3人を対象にしています。
・おっとりしていて京都弁の可愛い「武笠美姫」
・活発で社交的な「高屋敷綾」
・そして真面目に見えて意外な一面もある委員長「大野翠」
果たして、映えある1位は誰なのか、下がアンケート結果になります!
なんと、216票のアンケート結果のうち、1位となったのは美姫ちゃんです!やはり、どのキャラクターも人気で、かなりの接戦となりました。筆者一押しのキャラクター、高屋敷綾は29パーセントで3位で少し残念な結果となりました。もう少しで現れる新キャラクターが加わった際には、もう一度アンケートをとらせていただきます。
それでは、第3話の感想・レビューをしていきます。今回のアンケートでも1位となった美姫ちゃんにスポットライトが当たり、少し見た目が不良に見える女の子「牧京子」との会話が描かれています。前回と同様に、今回もネタバレが含まれますのでお気をつけください。
「放課後さいころ俱楽部」3話の感想・レビュー〜「私たち会ったことある?」〜
アニメの冒頭は、美姫が友達から軽いイジメのようなものを受けているシーンから始まります。美姫は、その体験がきっかけとなり、自分が傷つかないように他者との距離をとるようになりました。ここでの体験が、「放課後さいころ俱楽部」で自分の殻に閉じこもるようになる1話につながるわけですね。
綾の家にボードゲームをしようとお呼ばれしようとしていた美姫。彼女は綾のところへ向かう道すがら、女の人が狭い隙間に入ってしまった飼い猫を、なんとかして助け出そうとしているところに出くわします。あまり人に懐かないはずのその猫は、どうやら美姫とは気があうようで、自分から彼女の膝に乗って喉を鳴らします。
しばらく猫に癒される美姫ですが、綾と翠を待たしてしまっていることを思い出します。女の人に飼い猫をわたし、急ぐ美姫。遅れた美姫は合流し、二人に謝りつつ、綾の家に向かいます。すると、そこには先ほど助けたはずの猫が。なんと先ほどの女の人は綾の姉で、猫は綾の飼い猫でも会ったのです!
と、ここまでが前半の流れとなります。美姫と猫はビジュアル的に似合いますね。また、綾のお姉ちゃんも初登場しましたが、似ているようでどこか似ていないようにも見えます。
さて、ボードゲームは綾・美姫・翠に加えてお姉ちゃんの4人でするはずでしたが、綾のお姉さんはなにやら、いかつい見た目の女の人を連れてきます。彼女の名前は牧(まき)と言います。内気な美姫は、牧の見た目に圧倒され、少し後ろ向きになってしまいます。すると、それに気づいたのか牧は、美姫を見て「私たちどこかで会ったことあるよな?」とたずねます。
美姫が思い出したのは、あのいじめられた過去です。そういえば、私をからかっていたうちの一人は、年が少し離れていた女の人だった。もしかしたら、この牧という女性は私をいじめていたのかも。そう考える美姫ですが牧を含めてボードゲームは始まります。
今回のボードゲームは「インカの黄金」です。宝石を途中で持って帰るか、降りかかる障害のリスクを背負って先に進むかというシンプルで面白いゲームです。美姫は今までの性格もありますが、牧への恐怖心もあり、すぐに帰ってしまいます。それを見て、牧は「臆病やなあ」と美姫を煽ります。
ゲームは終盤に差し掛かり、なんと最終局面に残ったのは美姫と牧。障害カードは既に全種類が公開されており、もはやどれが出ても脱落してしまう状況にあります。「今、ここで帰るんならあんたは私には勝てないけどいい試合になる。だけど、もしこのまま進んで失敗したらあんたは最下位だよ。」と牧は美姫に辛辣に言います。
美姫はそれを聞き、自分のことはみんな理解してくれているから、今帰っても責めないだろうと考えて帰ろうとします。しかし、なにやら膝が暖かい。。
なんと膝を見ると、さっきの猫が!猫は膝に乗って、美姫を励ましているようにも見えました。そうだ、私は一人じゃない。そう考え直した美姫は帰らずに進むことを決意します。
牧は流石に引き返し、美姫を「無謀だ」と呆れた風に言いますが、結果は美姫が宝石を見つけて逆転勝利に終わります!さて、これでゲームは終わりますが、牧の正体が明らかになります。きっかけとなったのは、牧の下の名前が京子だということです。初めて下の名前を聞いた美姫は、昔の記憶を思い出します。
いじめられていた美姫は、ぬいぐるみを他の女の子達に取られ、泣いていました。すると、そこへ現れた年上の女の子がぬいぐるみを取り返し、美姫に渡したのです。彼女の名前は”狂犬の京子”まさしく、目の前にいる女性である牧だったのです。見た目は怖いけれども、過去に救われた経験があったことで、美姫はなんだか嬉しくなります。思い出した美姫に対して、未だ思い出せない牧。「私たちやっぱりどこかで会ってるよなあ」と不思議がります。それに対して、濁すように答えて微笑む美姫。これで「放課後さいころ倶楽部」3話は終了です!
今回際立っていたのは、ボードゲーム「インカの黄金」のストーリー性と物語が対応していたことです。「進む」か「戻る」のか、という選択は美姫にとっての考え方も表しており、友人が増えたことで塞ぎ込んでいた美姫が前向きになる様子が描かれていました。非常に全体として感動しました。
おわりに
「放課後さいころ倶楽部」第3話はいかがでしたでしょうか。
個人的には、冒頭の美姫の回想から、牧の正体までの一連の過程までの流れが非常に秀逸でよかったと思いました。「放課後さいころ倶楽部」を漫画として読んでいる身からすると、やはりこのエピソードでもあるような成長描写は非常に感動します。ボードゲームを通じて、人と人とが交流を深める様子はやはり心が打たれます。第3話は美姫の成長が見える非常に良いエピソードとなっています。
現在も、まだまだアニメの視聴は追いつくはずです!AmebaTVなど、様々な方法でアニメを見ることができますので、是非ともご視聴いただければと思います!
それでは、第4話以降も感想・レビューを行なっていきますのでよろしくお願いいたします。