更新日 2019年10月7日
はじめに〜簡単なあらすじ〜
「放課後さいころ倶楽部」の1話が放映されました。
漫画は毎回電子書籍で購入しており、ストーリーの展開は大方知っています。しかしながら、漫画で読んだ登場人物が動き出すのはやはり感動します。
「放課後さいころ倶楽部」は、ボードゲームと人に着目した漫画を原作とするアニメ作品です。ボードゲームを通じて心と心が通じ合う過程や、ボードゲーム自体の魅力や面白さの詰まった名作となっています。ストーリーは、恋愛や友情などが繊細なタッチで描かれており、毎回ワクワクさせられます。原作である漫画は、現在も「ゲッサン」で連載中です。
今回は、「放課後さいころ倶楽部」1話のレビュー・感想を行っていきます。
ネタバレも含まれるのでご注意ください。
2.1話の感想・レビュー〜楽しいを一緒に見つけてくれる誰か〜
「昔から遊ぶことが下手くそ」「自分の楽しいがよくわからへんかった。」
主人公美姫の回想からストーリーは始まります。美姫は、自分の殻に閉じこもってしまい、周囲とあまり馴染めない性格です。クラスの委員長の翠(みどり)に親睦会に誘われますが、美姫は断ってしまいます。そんな中、美姫はひょんなことから綾と出会います。天真爛漫な綾は美姫を連れ回し、「迷子」になってしまいます。一時は不安になる美姫ですが、綾と話してくうちに、思わず笑顔になってしまいます。
冒頭ではボードゲームとの出会いはありませんが、周りと馴染めない内気な美姫と活発な綾の出会いにスポットライトが当てられています。美姫の価値観や性格の変化は、「放課後さいころ倶楽部」の中の主軸となっています。そのため、キャラクターの一挙一動も魅力の一つです!
さて、アニメ後半では、このゲームの主題でもあるボードゲームが登場します。ある日、美姫と綾は、委員長の翠が不審なところを歩いているのを見かけます。翠が怪しいバイトをしているのではないかと心配して、後をつける美姫と綾。しかし、実際には翠はボードゲームカフェ「さいころ倶楽部」でアルバイトをしていただけだったのでした。
高校の校則通り、二人に早く帰るよう勧める翠。しかし、強面の店長は、ボードゲーム未経験者の美姫と綾の二人にボドゲの一つである「マラケシュ」で勝負を挑みます。翠は遠くからゲームをする3人を見守っていましたが、店長に気圧されて翠に助けを求める美姫の言葉に動かされ、2人でチームを組んで店長に挑みます。最終的には、翠の戦略と美姫の振るダイスにより勝利します!
後半では、絨毯の商人がテーマのボードゲームである「マラケシュ」が登場します。やはり面白いのは、登場人物が楽しみながらも”ガチ”でやっている姿を見ることができることです。
僕が良い描写だと感じたのは、店長が本気で初心者の二人と戦っていることです。中途半端に手は抜かず、本気で向き合う中でボードゲームの楽しさを知って欲しいという意思が伝わってきました。初心者と経験者の向き合い方については、自分自身も考えさせられるところがあったため、非常に感銘を受けました。
〜【関連記事】初心者は上手くなりたいのか?〜
一方、初めて登場するボードゲームが「マラケシュ」であるのも、少しマニアックで魅力的に感じました。「マラケシュ」はもちろん名作ですが、「カタン」や「ドミニオン」といった定番ゲームと比べると、やや知名度の点では劣ると思われます。また、「ガイスター」や「ごきぶりポーカー」のような軽量級ゲームではなく、中量級ゲームを取り上げたという点も非常に良いと思いました!
基本的には、物語が1話完結型で終わる形となっており、途中からでも見やすい作品となっています。2話でも、どんなストーリーが繰り広げられるのか。どんなボードゲームが登場するのかは非常に楽しみです!
今後はどうなる?ー魅力的な登場人物とゲームー
今後の展開については、ネタバレになるので、詳細な情報は差し控えさせてもらいます。しかし、絶対に視聴を継続して欲しい作品となっています。登場人物は、現在のところは美姫と綾と翠、加えて店長の4人です。2話以降では、このメンバーに加えて魅力的な登場人物が続々と加わっていきます。初回では出なかったあの名作や、みんなで楽しめるゲームまで、幅広いゲームがストーリーに絡んできます。
正直1話ではピンとこなかったという方も、回を経るたびに成長するキャラクターに魅了されるはずです。実際に、筆者もこの作品を漫画を読んだ際には、初めは期待していませんでした。しかし、2巻をすぎたあたりからは、完結までこの作品を読みたいと思わされるようになりました。
「放課後さいころ倶楽部」2話以降も引き続き感想を書いていきますので、よろしくお願いいたします!
追記:
Twitterで「放課後さいころ倶楽部」の感想を調べようと思い、検索欄に”放課後さいころ倶楽部”と入力したところ、「放課後さいころ倶楽部 ノーパン」と予測変換が出てきました。この国は、素晴らしい人々で溢れてるのだと実感させられました。