更新日 2021年12月15日
こんにちは、yuyaです。
皆さんは将棋を指したことはありますか?全く指したことがない方や、「子供の頃に何度か指したことがある」くらいの方が多いのではないでしょうか?
将棋は非常に奥が深く、まだまだ多くの可能性を秘めた魅力的なボードゲームなのですが、どうしてもお堅く見られがちで、尻込みしてしまう方も多いようです。
そこで今回は将棋が大好きな私が「将棋の魅力」について解説していきます。
この記事が将棋を始める1歩目になれば幸いです。
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老若男女問わず遊べる
将棋の一番の魅力は「老若男女問わず遊べる」という点だと思います。
一見将棋は難しそうに見えますが、ルールさえ覚えてしまえば誰でも参加可能で、性別も年齢も、国籍すらも関係ありません。
ルール自体もそこまで複雑ではないので、実は初心者の方にも敷居が低いゲームです。
また最近ではネット将棋でも多く指されているため、どこにいてもPCやスマホ1台あれば始める事ができます。
「ぴよ将棋」や「きのあ将棋」など、コンピュータと対局できるWEBサイトもあるので、ルールを覚える際なども気楽にプレイ可能です。
あまり難しく考えずに、興味があればぜひ一度挑戦してみてください。
運に左右されない
将棋に運による勝利は一切ありません。この点も将棋の魅力の一つです。
ホードゲームの中には大なり小なり運要素が含まれているものもあります。もちろんそういったゲームにはまた別の楽しさがありますが、将棋は完全に実力勝負です。
引き分けることも少ないので、勝ち負けがはっきりとした真剣勝負を味わえます。
どれだけ戦術や定跡(昔から研究されてきて最善とされる手)を理解しているか、相手の陣形を見ながらどのような構想を描くか、激しい攻防の中でいかに相手の王を追い詰めるか….
このような将棋に必要な力(これらをまとめて「棋力」と呼びます)を競い合い、より強かった方だけが勝者になります。ここに運要素は絡みません。
また将棋は一手一手の積み重ねが勝敗を分けます。トップのプロ棋士同士の対局となると2日間かけて指すこともあるほどです。
それ故に勝った時の嬉しさも、負けた時の悔しさも計り知れないものがあります。
プロ棋士の有名な名言に「三人の兄たちは頭が悪いから東大に行った。私は頭が良いから将棋の棋士になった」という言葉があるほど、知識や発想力、勉強量が物を言うゲームです。
実力がはっきりと分かる
将棋には柔道などと同じく「段級」という制度が存在します。
本来はプロ棋士のみの制度でしたが、現在ではアマチュア棋士(プロ棋士以外の棋士)にもよく適用されています。
この段級のおかげで、「自分の実力は今どの辺りなのか」がはっきりと分かります。
また、実力が数値化されることにより、日々の成長をより実感できるのは魅力だと思います。
アマチュア棋士の場合、基本的には10級からスタートし、最高で6段まで存在します。(例外あり)
10級の方は9級を、1級の方は初段を…というように次の段級を目指すことが将棋の棋力向上のモチベーションにも繋がります。
ちなみにアマチュア4段以上は「高段者」と呼ばれ、大会などでも入賞できるレベルですが、日本将棋連盟のサイトによるとアマチュア3~5段はプロ棋士の6級に相当します。
プロ棋士の6級とは奨励会(プロ棋士の育成機関)への入会が許される最低限の級位です。
また、奨励会に入会する方の多くが小・中学生なので、「アマチュアのトップクラス=プロ棋士を目指す小・中学生」となります。
プロ棋士とはどれほど高いレベルなのか想像もつきませんよね。
多様多種な戦法
実は将棋には多様多種な戦法があり、それぞれに名前が付いています。
代表的なものでは「棒銀」「四間飛車」「角交換振り飛車」など。個人的な感想ですが、どれも名前が格好いいなと思います。
自分の好きな戦法を勉強し、作戦がバッチリ決まった時は将棋を指していて一番楽しい瞬間です。
プロの棋士でもそれぞれ得意な戦法が存在します。
引退後はテレビでも活躍している加藤一二三さんは「棒銀」という戦法をひらすら愛用したことで有名です。
確立された上達方法
初心者の方はまずはルールを覚え、楽しく対局するのが一番ですが、ハマってくると段々と「勝ちたい」「強くなりたい」という気持ちが強くなってくるはずです。
その際に、将棋には確立された上達方法が数多く存在します。
例えば「詰め将棋」というものを聞いたことはないでしょうか?
詰め将棋とは将棋のルールの中で行うパズルのようなもので、ある局面から王手をかけ続ける事で相手玉を追い詰めていくゲームになります。
この詰め将棋を何度も繰り返し行う事で、将棋の終盤戦、いかに相手の王をスムーズに追い詰められるか、という力が身につきます。
このように将棋には上達する練習方法が確立されているため、努力すればするほど棋力がみるみる上がっていく、という点も魅力だと思います。
将棋の歴史は古く、1000年以上親しまれているゲームです。
数多くの先人達がプレイしてきた軌跡を辿ることで強くなれること間違いなしです。
取った駒を自分の駒として使用可能
将棋と似た有名なボードゲームには「チェス」があります。
どちらもお互いに自分の駒を進め、相手の「王」を追い詰めるゲームですが、大きく異なる点があります。
それが「取った駒を自分の駒として使用できる」というルールです。
チェスのようなゲームの場合、ゲームを進めると互いに駒を取り合うので、徐々に盤上の駒の数が減っていき、終盤は静かな戦いになる事が多いです。
一方将棋の場合、取った駒を再度使用する事ができるため、終盤においても駒の総数は変わらず、実力が拮抗していればしているほど激しい攻防戦を楽しめます。
将棋には「一手勝ち」なるものが存在します。
終盤戦、お互いに相手陣まで攻め入り、どちらの王も追い詰められる寸前、何手も先を読み合い、結果一手の差で相手玉を詰ませて勝利することを言います。
このようなギリギリで白熱の勝負も、「駒を取る」という将棋ならではのルールがあってこそです。
無限の可能性を秘めている
プロ棋士の方に「将棋の魅力は?」とアンケートを取ると多くの方が「将棋には無限の可能性がある」と回答されています。
昨今AI技術の発達は目覚ましく、「将棋ソフト」と呼ばれるコンピュータによる将棋の解析ソフトも年々進化してきています。
現在ではトップクラスのプロ棋士相手にも何度も勝利を収めており、非常に精度の高いものになってきていますが、それでも新たな戦術や手が日夜開発されている点が将棋の魅力の1つです。
これほど歴史にあるボードゲームであるにも関わらず、将棋には正解がなく、ひたすら「より良い手」を追い求めるゲームと言えます。
将棋は81マスの盤上で8種類の駒を使用し、対局するゲームです。また、将棋の「相手の駒を取り、自分の駒として使用できる」というルールが無限大の組み合わせを作り出しています。
場合の数が10の220乗と推計される将棋は、その複雑性から、将来にわたってすべての局面を解き明かすことは不可能と考えられています。
まさに「無限の可能性」を秘めている、と言えるのではないでしょうか?
最後に
いかがでしたでしょうか?
将棋はどうしても敷居が高く見られがちなゲームなので、少しでも多くの方に魅力を伝えたいという気持ちで本記事を執筆しました。
実際にプレイしてみると、思っていたより難しくない、と思われる方も多くないと思います。
また、戦略性や緊張感は独特のものがあり、やっているうちにどんどん沼にハマること間違いなしです。
近頃は若き天才、藤井聡太3冠などの活躍もあり、将棋界も盛り上がりを見せています。
この記事を機に1人でも多くの方が将棋の魅力に気づいてもらえると幸いです。