Trust Game シリーズ 『デマゴーゴスの罠』

更新日 2020年4月15日

デマゴーゴスの罠

コンセプト:

 

デマの語源でもあるデマゴーゴスは、ギリシア時代に民を惑わして利得を得ようとする指導者でした。彼らは、民を扇動して支配権を得ようと考えました。彼らが目をつけたのは、「禁忌の洞窟」です。この洞窟の中には、決して開けてはならない「災厄」があると語り継がれていました。また、「禁忌の洞窟」には、「災厄」が生じないために捧げられた財宝が隠されているという噂がありました。災厄や財宝は、「禁忌の洞窟」の中にある「パンドラの箱」に隠されています。デマゴーゴスは、先に民衆にパンドラの箱を開けさせることで、安全に財宝だけを得ることを考えました。

これに対して、民を正しい方向に導こうとする賢者が現れました。賢者は、民衆の味方につき、なんとかして財宝だけを得て、民にわけ与えようとします。この行動を見た民衆は、次第に賢者の行動にも興味を惹かれるようになりました。果たして、民衆を支配することになるのはどちらでしょうか?

 

概要:

「デマゴーゴスの罠」は、様々な事柄をオークション形式で決定し、VP(勝利点)を3点獲得することを目指すゲームとなっています。VP(勝利点)は、「賢者」・「デマゴーゴス」となり一定の条件を満たすことで獲得することができます。また、VPオークションで落札することも可能です。

勝利プレイヤーは、全体のプレイヤーの半数(切り捨て)です!VPを3点獲得したプレイヤーは、その時点で勝ち抜けとなります。勝ち抜けしたプレイヤーが全体の半数となった時点で、ゲームは終了します。同時に3VPを獲得したプレイヤーがいた場合には、宝石の多い方が優先されます。

 

初期の宝石は5個となります。

 

ゲームの流れ

 

 

1. 役職オークション

役職オークションは、「デマゴーゴス」・「賢者」のいずれかになることができる「役職」の購入権を獲得できるオークションです。オークションは非公開でディーラーに宝石の個数を送る方式で行い、提示した宝石の個数が多い方から数えて任意の数のプレイヤーが役職を獲得することができます。最も宝石の個数が多かったプレイヤーの上位二人、提示した宝石の個数を落札価格としてディーラーに支払います。

役職を獲得したプレイヤーを「役職者」、他のプレイヤーを「探索者」と呼びます。役職者には、サイコロを振ってもらい、出たサイコロの目により以下のようにランダムで役職が決定されます。この時、「役職者」の役職は、他のプレイヤーには伝わらないよう個人に送信します。

 

プレイヤー数に対する役職者の数:

6人・7人:2人

8人〜10人:3人

 

2. 手番オークション

「探索者」が自分の手番を決めるオークションです。非公開で行う形式のオークションとなります。秘密裏にディーラーに宝石の数を提示してもらい、提示数の多かったプレイヤーから順に洞窟の探索を開始します。全てのプレイヤーは、提示した宝石の個数を順番の落札価格として失います。

 

3. 禁忌の洞窟の探索

洞窟の探索は、禁忌の洞窟に入り、パンドラの箱を開けるフェイズです。洞窟の探索では、「探索者」は「役職者」の助言を聴きながら、探索を行ってもらいます。

 

「禁忌の洞窟」について

「禁忌の洞窟」には、パンドラの箱が「探索者」の人数分+3用意されています。このパンドラの箱には、「財宝」・「災厄」・「空箱」の数が任意の数(下記表参照)置かれています。「探索者」は宝石の獲得を目指し、「役職者」は自らの目標達成を目指します。

 

探索者の数と箱の数

4人の場合:財宝3  空箱3 災厄1

5人の場合:財宝4   空箱3 災厄1

6人の場合:財宝4   空箱4    災厄1

7人の場合:財宝4   空箱5    災厄1

 

探索者

手番オークションで決められた順番で、パンドラの箱を開けていきます。この時、他のプレイヤーの発言を聞くことも可能です。一つの箱を選び、中身を確認します。1度開けられた箱を選ぶことはできません。箱を開けた後は、「財宝」として宝石を加減し、次のプレイヤーに手番がうつります。「財宝」の箱が全て開けられた場合、または、「災厄」を引いた場合には、このラウンドは終了します。

箱の中身が「財宝」だった場合:

宝石3つに加えて、ランダムで最小1つ最大3つの宝石を追加で獲得することができます。「財宝」を引き当てた場合には、追加で洞窟を探索するかどうか選択することができます。そのラウンド中に、「財宝」の入った箱が残り1つになった場合において、自身が「財宝」を探し当てることに成功した時は、追加で獲得できる宝石の数は2倍となります。

箱の中身が「空箱」だった場合:

何も起きず、次のプレイヤーに手番が回ります。

箱の中身が「災厄」だった場合:

「災厄」を引いたプレイヤーは、所有しているVPの数が半分(切り捨て)になります。また、そのラウンド中にそのプレイヤーが「財宝」を獲得していた場合には、その「財宝」の獲得は、なかったものとみなされます。その後、そのラウンドの探索は終了し、次のラウンドが開始されます。

 

役職者

賢者:

禁忌の洞窟の中で、「財宝」のありかを2つ知っています。自分に伝えられた「財宝」の箱を、探索者が全てあけた場合には、1VPを獲得することができます。

 

 

デマゴーゴス:

「デマゴーゴス 」は、「災厄」のありかを知っています。「デマゴーゴス」は、探索者が「災厄」を引いた場合に限り1VPを獲得することができます。

しかし、「探索者」がそのラウンド中に「災厄」を引くことなく「財宝」を全て調べることに成功した場合には、「災厄」はデマゴーゴス に降りかかります。デマゴーゴス に降りかかる災厄は、このラウンド開始時におけるVPが半分(切り捨て)となり、宝石も半分(切り捨て)になります。

 

ラウンドの終了

 

宝石の支給

ラウンド終了時に全てのプレイヤーに宝石が2つ支給されます。

 

宝石の授受:

このゲームでは、VP(勝利点)の受け渡しは一切できませんが、宝石の受け渡しが可能となっています。ディーラーに個人的に連絡をお願いいたします。

 

宝石の交換:

宝石を10個支払うことで、VP1つと交換することができます。

 

VPオークション:

ラウンド終了時に、ディーラーからVPがオークションに出品されます。オークションは、公開で競りを行う形式で行います。

 

オークションで提示した宝石の個数が同じ場合:

有しているVPを比較して、少ないプレイヤーが優先されます。それでも同じ場合には、所持している宝石の個数が少ないプレイヤーが優先されます。

 

 

禁止事項

・投票画面を見せること又は投票画面を見ることは、いかなる場合においても禁止します。

・暴力行為や投票を阻害する行為は禁止とします。これに類する行為も禁止とします。

・禁止事項を破った際には警告処分としますが、悪質と思われる場合には退場とします。

・「特定プレイヤーを自己を犠牲にしてでも勝たせたい」という利敵行為は一切禁止とします。もちろん、自分が勝利するために一時的に自己を犠牲にする場合。あるいは、やむなく騙されてしまった場合はこの限りではありません。すべて、ディーラーの判断に基づき、決定します。

 

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