「Dupli」のルール説明

1.~ゲーム背景・世界観~

 

あなたは、混乱を極めた国家に新たに即位した国王です。

善王だった長男の政権は他国の侵略に屈し、悪王だった次男の政権は民衆の亡命で崩壊しました。

国内では、頻繁に移り変わる王政を経て不安と混乱が渦巻いています。また、周囲の国々とは緊張状態にあり、一触即発の状態。強固な国家体制を作らなければ、あなたの国は消えて無くなるでしょう。

兄弟の失敗を経たあなたは、「民の心は、善と悪、いずれかだけでは動かせない」ということに気づきました。

時には善政を、時には悪政を用いつつ、強固な国家体制を作り上げ、民と共に大陸の統一をなしとげましょう。

2. 「Dupli」のゲーム概要~Dupliのゲームイメージ~

戦争という言葉を聞くと、兵士や司令官が前線で行うものをイメージされるかもしれません。

しかし、当作「Dupli」ではプレイヤーの皆さんは、最高権力を持つ国王です。国政という大きな戦略を決めることで、それに応じて国内の国家体制・国家の戦力は大きく変化していきます。

このゲームを製作する際に意識したのは、中国の偉大な軍略家である孫氏の言葉です。

「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む」

これは、戦いが始まってから戦術を考えることよりも、戦いになる前にいかに準備を整えておくかが勝敗の鍵を握るといった意味の言葉です。言い換えれば「勝敗は戦う前に決まっている」という様な意味にも取ることができます。「Dupli」では、そんな「勝つための戦略としての政治」に重きを置いたゲーム設計を目指しました

6枚の政策カード「練兵」「悪政」「善政」「特攻命令」「愛国教育」「革命工作」を用い戦争の前にいかに相手の国よりも自国の戦力を大きくするか?いかに相手の国の戦力を削るか?で各戦争の勝敗を決します。

そして4度にわたる戦争を通じて、大陸の覇者となる国王(=プレイヤー)を決定します

3.「Dupli」のルール概要~Dupliってどんなゲーム?~

 「Dupli」は、2つの手を同時に出すジャンケンを4回行うゲームとイメージしてもらえると分かりやすいかもしれません。 プレイヤーは、「練兵」・「悪政」・「善政」といった三すくみの関係にある基本的な政策カードや特殊な効果のある政策カード「特攻命令」・「革命工作」・「愛国教育」を用いて、国家の戦力を高め競い合うこととなります。

最初にプレイヤーには9枚の政策カードが手札に配られ、全4ラウンドが行われます。プレイヤーは各ラウンドのはじめに手札からカード2枚を選んでセットし、それらを全プレイヤーが同時にオープンし、カード効果を処理します。そして各国の戦力を計算し、最も戦力の高い国が戦争で勝利し、勝利点を獲得します。そして全4ラウンドの終了時に最も勝利点が大きいプレイヤーの勝利となります。

*複数人居た場合はその全員が勝利点を獲得します。勝利点の計算方法等は後述。
*カードのセットから勝利点獲得までを1ラウンドです。

4.「Dupli」の具体的なゲームの流れ・ルール説明

○ゲームの準備

<ゲームに使用するカードの準備>

このゲームではプレイ人数×9枚のカードが使用されます。各カードとその採用枚数は以下の通りです。

「戦力」以外に「効果」が書かれているカードは、あるタイミングで効力が発揮されるカードとなっています。

*テキストが誤っているため画像の修正必要

*枚数は調整中、上の表と結合予定

 2人プレイ3人プレイ4人プレイ
練兵-枚10枚
悪政-枚9枚
善政-枚9枚
特攻命令-枚2枚
愛国教育-枚4枚
革命工作-枚2枚

 <手札の準備>

1人につき9枚ずつ政策カードを配ります。*配布は完全にランダム
3人プレイの場合使わない政策カードや、余った政策カードは、ゲームから除外し、箱の中にしまってください。

<ゲームの具体的な流れ>

ゲームは全部で4ラウンドあります。各ラウンドでは次の様に進めていきます。なお手札についてはリセット・補充はされず、使わなかった手札のカードは次のラウンドに持ち越して、次のラウンドの手札となります。

<各ラウンドの流れ>

 (1)カードのセット~国王の選択~

自分の手札の中から政策カードを2枚選び、自分の場にセットします。このとき、「悪政」又は「特攻命令」と「善政」を同時にセットすることはできません。

*「特攻命令」の効果発動(詳細後述)

全員がカードをセットした後、カードの公開を行う前に「特攻命令」をセットした国王がいた場合、そのカードの効果を実行します。

(2) 公開~政治の実行~

全プレイヤーが一斉に場にセットした政策カードを公開します。なお公開したカードの効果は、次の順番で実行されます。

①「愛国教育」の効果発動(詳細後述)

「愛国教育」をセットした国王は、「愛国教育」を即座に自分の勝利点へと移します。

②「革命工作」の効果発動(詳細後述)

「革命工作」の効果が発動します。

③「善政」の効果発動(詳細後述)

「善政」の効力が発動します。「善政」をセットした国王は、場に「悪政」または「特攻命令」がある場合には、セットした枚数と同じ数だけ選び、それらの戦力を0にすることができます。「革命工作」が場にある場合には、「善政」の効果は発動しません。

上記の効果を全て処理した後、自分の国の政策カードの戦力を合計します。

(3)勝利点計算~戦争と戦勝国への分配~

全ての国の戦力を比較し、最も戦力の大きい国の国王が、その戦争の勝者となります。戦争に勝利した国王は、場にある政策カードをすべて自分の勝利点に加えます。(1枚につき1点)勝利点は手札や自分の場と区別して、全てのカードが見える様に表向きで置いてください。

最も戦力が大きい国王が複数いる場合には、場にある政策カードをその人数に合わせて平等に分配します。端数が生じる場合には、その端数となった政策カードは中央に裏向きにしておき、最後の戦争まで場に残ります。そして、最後の戦争で勝利した国王に与えられます

(最後の戦争でも余った場合は誰の得点にもなりません)

<ゲームの終了条件>

4回の戦争(ラウンド)を行い、すべての国王の手札が1枚となった時点でゲームは終了します。獲得した勝利点を比較し、最も勝利点が大きい国王の勝利です。

 5.カードの種類の紹介

 

<基本の政策カード>

 

基本的なカードは、「練兵」・「悪政」・「善政」の3種類となっています。

これらの3枚は、ジャンケンのような3竦みの関係となっており、「悪政は練兵に強く、善政は悪政に強く、練兵は善政に強い」という関係になっています。

練兵 ~兵を鍛えて、戦力を高める~

「練兵」は、開戦時に戦力が1加算される政策カードです。あらゆる他の政策カードとともに用いることができ、特に特殊な効果はありません。

悪政 ~国民を酷使して、戦力を大幅に高める~

「悪政」は、開戦時に戦力が2加算される政策カードです。「善政」とともに場にセットすることはできません。また、「悪政」は他の政策カードにより、戦力が減少することがあります。

善政 ~国民に安寧を与えて、亡命を受け入れる~

「善政」は、他の国王が少なくとも1枚は「悪政」又は「特攻命令」をセットしていた場合に限り、戦力が1加算されるカードです。このカードをセットした国王は、開戦時に他の国王の「悪政」又は「特攻命令」を、セットした「善政」1枚につき1枚選び、戦力を0にすることができます。

*「善政」をセットした者が複数いた場合:

①「善政」をセットした複数の者のうち、勝利点の多い者が先に戦力を0にする対象を選びます。なお、既に戦力が0になっているカードを選ぶことも可能です。

②「善政」をセットした複数の者の勝利点が同じ場合には、ジャンケンなどの方法で、優先される者を決定します

*後述しますが「愛国教育」「革命工作」で無効化された場合、戦力の加算もありません。

ゲーム上の具体的な処理:

 

実際のゲームの流れを画像を用いて具体的に説明していきます。

悪政が勝利するパターン

A・B・Cは次のように政策カードをセットしました。

「善政」又は「革命工作」のいずれもセットされていないので、「悪政」は戦力2として扱います。上記の図では、Cが勝者となりました。

 

善政が勝利するパターン

A・B・Cは次のように政策カードをセットしました。

A ・Cが「善政」を1枚ずつセットしているので、Bの2枚の「悪政」の戦力が0になります。

場に「悪政」又は「特攻命令」がある時、「善政」は戦力1としてみなします。この時、上記の図では、AとCの両者が勝者となりました。

 

練兵が勝利するパターン

↑上の画像がバグっている

A・B・Cは次のように政策カードをセットしました。

場に「悪政」又は「特攻命令」がないことから、Cの戦力は0のままです。

結果として、Aが勝利することとなります。

<特殊な政策カード>

このゲームには、「練兵」・「悪政」・「善政」以外に、3種類の政策カードが存在します。「練兵」・「悪政」・「善政」と同じように、自分の場にセットすることで効果を発揮します。

特攻命令 ~玉砕覚悟で突撃させる~

「特攻命令」は、戦力3の政策カードです。「善政」とともにセットすることはできません。「特攻命令」は、このゲームの中で唯一、公開前にセットしたことが相手に知られてしまう政策カードです。「特攻命令」をセットした場合には、全ての国王が政策カードを裏向きにセットした段階で、「特攻命令」を宣言してこの政策カードを表にします。

「特攻命令」を使用した国王以外の国王は、自分の場にセットした政策カードと自分の手札にある政策カードを自由に入れ替えることができます。

 

*善政×2は練兵に負けてもいい?(検討事項)

愛国教育 ~愛国心を高めて国民を洗脳する~

「愛国教育」は、「善政」を無効化させることができるという効果を有する特殊な政策カードです。この政策カードは、公開後、すぐに自身の勝利点に加えるという処理をとります。

また、「愛国教育」を勝利点に加えた後、自身のカードが他の国王による「善政」の対象に選ばれた場合、すぐさまこのカードを勝利点から取り除き、ゲームから除外することで、その「善政」の効果を無効化させることができます。この「愛国教育」の効果は、「愛国教育」をセットしたターンから使用することができます。

つまり、「愛国教育」は公開後には即座に勝利点として獲得でき、ゲーム中いつでも効果を発動できるという特殊なカードになっています。

 

「愛国教育」をセットした戦争の処理

公開した段階で、即座に「愛国教育」を自身の勝利点に置きます。

この戦争の結果は、AとCの勝利となります。Bがこの戦争でセットした「愛国教育」はBの勝利点として扱い、AとCは残りの場にある政策カードを勝利点として分け合う形となります。

 

「愛国教育」を使用する場合の処理

Bは前回の戦争で「愛国教育」をセットしたため、勝利点の中には「愛国教育」が含まれています。

CがBの「悪政」に対して「善政」を使用しました。この時、Bは「愛国教育」を勝利点から除外してゲーム外に置くことで、その「善政」を無効化させることができます。無効化するのでCの「善政」の戦力も0のままです。

この戦争はBの勝利となります。

革命工作 ~他国の政権を内から崩壊させる~

「革命工作」は、自身の戦力が1減算されるカードです。このカードは「悪政」及び「特攻命令」を使用したプレイヤーを脱落させる(その戦争の敗者とする)効果があります。また「革命工作」がセットされた場合には、全ての「善政」は無効化されます。

「革命工作」は、「悪政」及び「特攻命令」とともにセットすることは可能ですが、自身も敗者となるため注意が必要です。

ゲームの注意点:

*「善政」が戦力+1となる条件は、「悪政」又は「特攻命令」を無効化することではなく、自分以外の場に「悪政」又は「特攻命令」が存在していることとなります。そのため、無効化を行うことができなかったとしても、戦力は+1となります。

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