更新日 2022年1月13日
『ボードゲームを買って損したくない』
という気持ちはボドゲーマーが誰しも抱くのではないでしょうか。
筆者は、何となくボードゲームを買ったはいいものの、
たった一回遊んだだけで満足してしまい、
積みゲーにしてしまった経験があります。
「物置でほこりを被ったボードゲームを見て、切なくなってしまうような思い」
は、したくはないですよね。
そこで、今回は筆者が『買って得した』と思うゲームを5つ、
ランキング形式で発表していきたいと思います。
『何か新しいボドゲを買いたいけど損はしたくない』というときは、
ぜひ参考にしていただけると非常にうれしいです。
今回のランキングの指標としては、「何度でも遊べること」、「万人ウケすること」、そして「値段」の3つです。筆者は、戦略性の高い重量級ゲームも好きですが、今回のランキングでは除外します。
10位 モダンアート
【何度でも遊べる】★★★★★★★
【万人受け】 ★★☆☆☆☆☆
【お手頃価格】 ★★★☆☆☆☆
『モダンアート』は、競売形式で絵画をやり取りし、最も多く稼ぐことを目的とするゲームです。ルール説明は少し長く、覚えることも多いゲームですが、いわゆるやってみるとわかるゲームです。初心者の方も楽しめますが、中級者・上級者の方がよりこのゲームを楽しめる印象です。
理由としては、ルール説明の長さと絵画の売買というゲーム性が、少し初心者の方が委縮させてしまうという点があげられます。
一方で、このゲームは、ワイワイ遊ぶこともできるゲームで、「1000!」「1300!」「2000!」とあがっていく様子が、雰囲気的に非常に盛り上がります。高く売れると思った絵画が紙切れのように無価値になってしまったり、値が付くと思わなかった絵画が高く売れると非常に盛り上がります。
ただ、この盛り上がりもその時のプレイヤーによるところがあり、何が起こっているのかが全く分からず面白みを感じとってもらえないまま終わってしまうこともあります。そのため、万人受けはしないかもしれませんが、メンバーによってはぜひ手にとってもらいたいゲームです!
【ゲームを遊んだプレイヤーの声】
プレイヤーA
「オークションで、絵の値段がどんどん高くなっていくのが楽しかった。
小難しいゲームかと思ったが、盛り上がってワイワイ楽しめた。」
プレイヤーB
「なんか色々難しくて、私はゲームの面白さがわからなかったかな。
でも、考えるのが好きな人は楽しめるかもしれない。」
プレイヤーC
「本当に何回も遊びたくなる名作だと思う。
毎回プレイヤーが変わると異なる流れになるのが面白い。」
・ルールを覚えたらめちゃくちゃ面白い!
・最高に盛り上がるオークション!
・面白さが伝わらないこともたまにはあるかも…
9位 ドミニオン
【何度でも遊べる】 ★★★★★☆☆
【万人受け】 ★★★★☆☆☆
【お手頃価格】 ★★★☆☆☆☆
『ドミニオン』とは、場からアクションカードと呼ばれるカードを購入して自分だけのデッキを作成し、勝利を目指すアメリカ発の名作ボードゲームです。『ドミニオン』は、拡張版を含めると、約100万セット超も販売されたといわれており、日本国内ボードゲーム市場の10%は、このゲームが占めるとも言われています。
このゲームでは、すべてのカードを使うわけではなく、ランダムに選ばれたカードを用いてゲームを行います。そのため、場に出されたアクションカードの種類によって、ゲームの戦略や展開が大きく変わることとなります。
遊戯王やシャドウバース等、通常のカードゲームとは少しゲーム性が異なりますが、カードゲームが好きという方は、このゲームに絶対ハマると自信を持って言えます。ドミニオンは、自分で構築したデッキで戦うわけではなく、与えられたカードのもとで、一定のデッキを作りながら勝利点を獲得することを目指します。このことが、ドミニオンならではの難しさを生み出しており、ドミニオンならではの醍醐味ともなっています。
そのゲームに応じてランダムに選ばれたアクションカードで戦う戦略性や、カードを巡った駆け引きが非常に楽しいボードゲームです。そのため、戦略を考えたり思考するのが好きな方には非常にお勧めできるゲームです。しかし、ボードゲーム初心者には面白さが伝わらないこともあり、初中級者向けに位置づけられるかと思います。
プレイヤーA
「はじめはどうしていいかわからなかったけど、
だんだんとコツをつかんでいくと楽しく感じた。」
プレイヤーB
「上級者の方が圧倒的に勝利しているのをみて、
少し気分が落ちてしまった。
ただ、同じ初心者同士でやったときは楽しかった!」
プレイヤーC
「毎回違ったカードが出てくるので、毎回違うドラマが出る。
拡張版もあるらしいので、購入も検討している。」
・カードゲームが好きなら絶対にハマる!
・デッキを作っていくという目新しいシステム!
・拡張版もたくさんあって、戦略性がどんどん上昇!
8位 ディクシット(DiXit)
【何度でも遊べる】 ★★★★★☆☆
【万人受け】 ★★★★★★☆
【お手頃価格】 ★★★☆☆☆☆
『ディクシット』は、読み手である語り部がお題を元に出したカードを当てるコミュニケーションゲームです。最初に、語り部を担当するプレイヤーが『お題』を出し、それに関連するカードを1枚裏向きにして出します。次に、語り部以外のプレイヤーは、手札の中からその『お題』に関連するカードを1枚裏向きにして出します。
さらに、この語り部のカードと語り部以外のカードとをシャッフルします。その後、語り部以外のプレイヤーは投票タイルを持ち、一斉にそれを公開します。ここで、語り部以外のプレイヤーは、最初に語り部が『お題』として出したカードを当てることを目指します。
このゲームの魅力は、大きく二つあります。一つは、語り部の出すお題のジレンマがあります。このゲームの性質上、このお題決めが非常に難しいです。というのは、語り部は、全員に当てられる簡単なお題を出したときや、全員が外すほど難しいお題を出した時には点数を獲得することができません。そのため、ちょうどいい難易度のお題を出す必要があるのですが、そこが非常に難しいです!だからこそ、どんなお題をだすのかを考えるのが非常に楽しくなります!
もう一つは、語り部が何を考えてこのカードを出したのか推理する楽しさがあります。語り部以外のプレイヤーは、どのカードが語り部の出したカードなのかを当てることとなります。このときには、『その人が何を考えてそのお題を出したのか』、あるいは、『この人だったら何を考えるだろうか』等、語り部のことを考えながら推理することとなります。実際に語り部の出したカードが公開されたとき、『え?それだったの?』『絶対わからないじゃん!』と声があがることとなりますが、それもまた楽しい瞬間となります。
基本的に、このゲームは勝敗をあまり気にすることなく盛り上がることが中心のゲームとなります。そのため、この性質上子供や初心者の方にも非常に受け入れやれやすいゲームです。何度も同じプレイヤーとやるようなゲームではなく、かつ、戦略性の高いゲームではありません。しかし、パーティ―ゲームやコミュニケーションゲームとしては活躍すること間違いなしの作品です!
【ゲームを遊んだプレイヤーの声】
プレイヤーA
「お題を出すのも答えるのも楽しく、ずっと笑っていた。
どうして相手がそのカードのお題を考えたのかを聞く時間も楽しかった。」
プレイヤーB
「勝ち負けを気にせず楽しめたし、
相手の心の中をのぞいているようで楽しかった。
盛り上がるし、経験の差が出ないのが良かった。」
プレイヤーC
「あまり戦略性の強いゲームではないが、
初めて会った人と気軽にやるのは最適なゲームだと思う。
点数計算がややこしいかな」
・相手の価値観がわかるゲーム!
・絶妙なお題を出すのが難しい、、
・初心者ウケも抜群!
7位 きょうあくなまもの
【何度でも遊べる】★★★★★☆☆
【万人受け】 ★★★★☆☆☆
【お手頃価格】 ★★★★★★☆
「きょうあくなまもの」は、2人用のカードゲームです。基本的には、遊戯王やMTGのようにモンスターを召喚したり、相手の攻撃を防いだりして戦うTCG(トレーディングカードゲーム)の形式をとるゲームとなっています。このゲームの魅力は、可愛らしさ溢れる魅力的なイラストと、短くも戦略性あふれるゲーム性です。
基本的な勝利方法は、「しょうかん」・「ふっかつ」を用いて「きょうあくなまもの」を場に出すことで、相手のHPを一気に削ることが挙げられます。しかしながら、「きょくだいまほう」や「へんしん」などを用いて回避したり、カウンターチップを消費して防ぐなど、「きょうあくなまもの」ですぐに決着をつけることができないこともあります。
また、相手のカードを1枚指定して捨てさせる「だつりょく」や、相手のカードを奪うこともできる「すいり」など、相手の手札を減らして行動を制限するという戦略もあります。
カードの効果は1枚1枚で、大味なゲームにも見えますが、以外にも奥が深いゲームとなっています。価格は二千円ほどなので、比較的お求めやすいのではないでしょうか。
【ゲームを遊んだプレイヤーの声】
プレイヤーA
「昔遊戯王にはまっていたが、
このゲームも非常に面白く感じた。
どうやって勝ちに持っていくのか考えるのが楽しい。」
プレイヤーB
「はじめはコツが掴めずに
カウンターのタイミングがわからなかった。
ただ、1ゲームがすぐに終わったので、
何回もやっていくうちに楽しさに気づいた。絵柄も可愛らしくて好き。」
プレイヤーC
「運要素はあるものの、コンボがあるのが楽しい。
やりこめばやりこむほど、奥が深そうなゲーム。」
・2人用ゲームの超名作!
・シンプルながら戦略性は高め。
・「きょうあくなまもの」を出した時の爽快感!
6位 テレストレーション
【何度でも遊べる】 ★★★★★☆☆
【万人受け】 ★★★★★★★
【お手頃価格】 ★★★☆☆☆☆
『テレストレーション』は、簡単に言うとお絵かき版伝言ゲームです。最初の人がお題を元に絵を描き、次の人がその絵を元に何が描かれているのかを推理して絵を描きます。これを繰り返していき、最初に絵を描いた人まで繋げます。一応、勝ち負けの要素はあるにはありますが、全く違う絵になっていく様子をみて楽しむところに価値があるゲームです。今まで4回プレイしましたが、すべての回で笑いが起きています。
何かのレクリエーションで遊ぶゲームとしても楽しめますし、ボードゲーム会での最初の1ゲームとしても楽しめます。絵が苦手….という方でも大丈夫です。むしろ、その方が盛り上がること間違いなしです。絵を描くこと自体に抵抗がなければ、万人受けするゲームだと思います。
価格はゲームに対して少し高めであると感じたため、この点にのみ評価を控えめにつけさせてもらいました。新しい方とボードゲームを遊ぶ時には必ず持っていける作品で、買って損はないゲームの一つとしてあげさせてもらいました。
・勝敗よりも、記憶に残るのは面白い絵
・絵が下手でもヒーローになれる!
・パーティーゲーム感覚で楽しめる。
5位 宝石の煌き (Splendor)

【何度でも遊べる】 ★★★★★★☆
【万人受け】 ★★★★☆☆☆
【価格】 ★★★★★☆☆
『宝石の煌き(Splendor)』は、通貨のような機能を持つ宝石トークンを使ってカードを購入し、その宝石トークンやカードを元にして勝利点を15点を集めるゲームです。カードにも宝石の種類が描かれており、1度購入したカードは、常に1つの宝石としてみなされます。そのため、宝石トークンを貯めて得点の高いカードを購入するか、こまめに宝石の種類が描かれたカードを集めるのか、戦略的要素が大きいゲームとなります。
そのため、何度遊んでも飽きないボードゲームの一つとしてあげられます。しかし、全ての人にお勧めできるかというと、『宝石の煌き(Splendor)』の大きな箱を前に身構えてしまう人もいます。一回試しにやってみると、ハマってくれる方も多いのですが、今回特集した他のゲームと比較すると、少しだけ人を選ぶゲームであるかと思います。価格は、中型ボードゲームと同じくらいの値段はするものの、宝石トークンの質感をみれば納得な値段かと思います。個人的にオススメできるゲームであり、ぜひ手を伸ばして頂きたいと思っています。
プレイヤーA
「シンプルだが戦略性が高いと感じた。
だんだんできることが広がっていくのが楽しかった。」
プレイヤーB
「先に点数を取るのか、宝石を貯めていくのか、考えるのが難しい。
自分の欲しいものを取られてしまうこともあった。
ちょっと難しいけど楽しかった。」
プレイヤーC
「シンプルながらわかりやすいゲーム。
高得点のカードを狙うのか威信カードを狙うのか。
戦略性の高いゲームだと感じた。」
・綺麗な宝石を集めていくゲーム!
・できることが増えてくると最高に楽しい。
・相手が何を狙っているのか、考えるのがポイント。
アンケートご記入のお願い
現在、「ボードゲーム を遊んだことのある方」を対象にアンケートを行なっています。
ここから分かったことについては、
ボードゲームのさらなる普及やより良い価値の提供に用いるよう邁進致しますので、
もしよろしければ回答をお願いします。
非常に短いアンケートであり、「3分ほど」で記入できるため、
もしよろしければ参加いただけると嬉しいです!