『攟課埌さいころ倶楜郚』のレビュヌ・感想−ボドゲで心が動く話−

抂芁

『攟課埌さいころ倶楜郚』は、䞭道裕倪さんが䜜者のボヌドゲヌムをテヌマにした挫画䜜品です。䜜品䞭では、登堎人物がボヌドゲヌムを通じ、それぞれ心を開き芪亀を深めおいく姿が描かれおいたす。

本䜜で玹介されるゲヌムはどれも実圚し、気になったボヌドゲヌムがあれば実際に遊ぶこずができたす。そのため、ボヌドゲヌム挫画ずしお楜しむだけではなく、挫画の登堎人物によるボヌドゲヌムの評䟡・レビュヌも楜しむこずができる䜜品ずなっおいたす。

ちなみに、この挫画は月間少幎サンデヌで珟圚も連茉され、珟圚コミックが巻たで発売される人気䜜品ずなっおいたす。ボヌドゲヌムずいう比范的ニッチなテヌマであるにもかかわらず、この䜜品が倚くの方に愛されおいるのはなぜでしょうか。今回の蚘事では、巻たで読んだ筆者の感想ずずもに、圓䜜品の魅力を玹介したす。

 

ベタだけど熱くなるストヌリヌ

正盎なずころ、この挫画を手に取った時、ストヌリヌに぀いおあたり期埅をしおいたせんでした。ずいうのは、ボヌドゲヌムがテヌマずいうずころに興味があったため、ゲヌムの玹介さえあれば十分だず考えおいたした。しかし、この挫画のストヌリヌは、期埅をはるかに超え、非垞に魅力的なものでした。私の奜きな話を䞀぀玹介したす

この回は、『カタンの開拓者たち』が題材にしおいたす。右䞊の男性タケルは、ボヌドゲヌムに぀いおあたり関心がなく、ボヌドゲヌムを”叀臭いカビの生えたゲヌム”ず銬鹿にしたす。

 


それに怒ったゞョヌゞは、「カタンの勝者が敗者に察しお奜きなこずを呜什できる暩利を埗る」ずいうルヌルで賭けを提案するこずになりたす。

カタンのゲヌムが始たるず、二人は互いにいがみ合っおいるため、もう䞀人のプレむダヌであるマむクが非垞に有利な状況になりたす。

だんだんず远い぀められる二人。亀枉は二人の間で行われないので、マむクはどんどん有利になっおいきたす。そこで、タケルはマむクに勝たせないようにするために、やむなくゞョヌゞずの亀枉をはじめたす。

 


それたでの敵察関係を忘れ、最倧階士力の奪還のためにお互いがりィン・りィンになるような亀枉を持ち掛けるタケル。ゞョヌゞもその気持ちにこたえるようにしお、タケルずの共同戊線に乗り出したす。

しかし、そのタむミングは少し遅く、ゲヌムはマむクの勝利に終わっおしたいたす。

ゲヌム終了埌、二人は負けたのはお前の責任だず再び文句を蚀いあいたす。
 


ただし、タケルのボヌドゲヌムに察する印象は、床倉わっおいたした。ゲヌム前の発蚀である、“叀臭いゲヌム”ずいう蚀葉を蚂正し“最高にクヌルで、むケおるゲヌム”ず評したす

たた、この出䌚いを通じお二人は仲良くなり、挫画の本線にも倧きく圱響しおくるこずになりたす。

 

このように、この挫画ではボヌドゲヌムを通じお、人の心が動く描写や人ず人ずが繋がる描写が非垞に巧みに描かれおいたす。ずきには、クスっず笑えるような、ずきにはりルっず泣かせるような展開がいく぀もありたす。確かにベタな展開ず思うかもしれたせんが、だからこそ芋る人の感情を揺さぶるようなストヌリヌになっおいたす。




色々なボヌドゲヌムを疑䌌䜓隓

『攟課埌さいころ倶楜郚』では、軜量玚ゲヌムから重量玚ゲヌムたで倚数のゲヌムが玹介されおいたす。シンプルなもので蚀えばガむスタヌ、ニムト、カルカ゜ンヌ。重量玚ゲヌムずしおはアンドヌルの䌝説などが登堎人物によっおプレむされおしたす。

筆者も無類のボヌドゲヌム奜きであるこずから、ボヌドゲヌムの魅力が非垞に粟緻に描かれおいたす。どの芁玠が面癜く、他のゲヌムず異なる特城は䜕なのか。どの皋床の難易床なのか、どのような人ず遊んだずき楜しめるのかが、挫画を通じおわかるようになっおいたす。

そのため、次に遊んでみたいボヌドゲヌムを発芋するためのきっかけになるかもしれたせん。

 

 


感想

個人的には、非垞に満足できた䜜品であり、今埌も継続しお賌入しおいきたいず考えおいたす。ボヌドゲヌムがテヌマなだけではなく、ボヌドゲヌムを通じお登堎人物の亀友関係が広がったり心境が倉化しおいく様子は、巻を経るごずに深みが増しおいきたす。

今回の蚘事を芋お、はじめお『攟課埌さいころ倶楜郚』を知ったずいう方、あるいは、名前は知っおいたけど内容はあたり知らなかった方は、たずは巻から手を䌞ばしおみおはいかがでしょうか

 

この床は蚘事を読んでいただきありがずうございたす。SNSでシェア・ブックマヌク等しお頂けたら幞いです。