Cape Bowl ~さいたまあつめゲーム~をレビューしてみた。

更新日 2020年7月30日

はじめに

今回紹介するのは、「Cape Bowl ~さいたまあつめゲーム~」です。筆者のいとはきは、一度も埼玉には行ったことがありませんが、埼玉のドキュメンタリー映画である「翔んで埼玉」を鑑賞してきたので、予習はバッチリです。

パッケージの見かけから、まず感じたのは、埼玉県要素が非常に強いという印象です。これだけ多くの埼玉県のシルエットを見たことはなかったので、おそらく、一生分は見たかと思います。これだけでは、ゲームの内容は予想がつかず、きっと膨大なシルエットの中から埼玉県の形を探すゲームかと思ってました。

このようなご当地を題材にしたゲームに関しては、ご当地ネタを知らなければゲーム自体を楽しめないものもあります。しかし、このゲームはルールがよく練られており、駆け引きや戦略要素のあるとても魅力的なゲームでした。あとで説明しますが、麻雀が好きな人は、かなりハマりそうなゲームです。

 

基本的なルール

このゲームを端的に表すと、ロンのみで成立する麻雀に近いかと思われます。プレイヤーは、「地域」か「属性」のいずれかを5枚集めることを目指します。4枚までは自分で揃え、残り1枚は相手から振り込まれるのを待つ形になります。自分のターンにできることはいたってシンプルで、カードを1枚引いて、1枚捨てるだけです。常に手元は4枚となります。

手元のカードの地域または属性が4枚揃った状態で、相手から振り込まれるのを待つ場合には、リーチをすることができます。リーチをした場合には、山札を引けなくなり、いわゆる待ちの状態になります。他のプレイヤーは、相手に振り込まないようにしつつ、自分もリーチを狙い、5枚を集めることを目指すという形になります。

戦略要素

チップの量

このゲームで勝利のカギを握るのがチップの量です。チップを獲得する方法はいくつかありますが、主となるのは相手から5枚目の札を振り込まれることです。もらえるチップの量は、札に書かれている地域・属性によって異なります。

右上に書かれているのは地域で、都会・田舎・秘境の3種類が書かれています。上のカードにはCと書かれていますが、これは意味がないようです。この地域を同じカードで揃えると、振り込んだプレイヤーからチップ1枚をもらうことができます。左に書かれている数字は地域を集めた場合には関係ありません。

一方、この中央に書かれているのが属性です、お土産・商業施設・アニメ聖地・しらこばとの4つがあります。この属性を5つ揃えた場合には、振り込んだプレイヤーからチップを左上の数字だけもらうことができます。

つまり、揃えにくさが高まるほど、もらえるチップの量も高まるので、それが駆け引きとなっています。

ブロック

リーチをしていないプレイヤーは、自分の捨てたカードが他の人の待っているものだと考えた時、チップを1枚使うことでブロックすることができます。この1枚は自分があがることができない場合には、損してしまう可能性もありますが、危険を回避することができると言う意味でいい駆け引きとなります。

 

おわりに

このゲームは、遊んでみるとその奥深さを楽しめます。特に、集めやすいが得点の低い地域で上がるのか、集めにくいが得点の高い属性で上がるのかの駆け引きはとても面白いです。言い方は悪くなりますが、埼玉と言うテーマで敬遠している方でも、ぜひ一度手に取って欲しいと思います。

ちなみに、「しらこばと」については何も知りませんでしたが、癒される顔をしていてとても好みでした。伝説の鳥なので、ポケモンでいうファイヤーとかサンダーとかと同じ括りらしいです。

 

 

 

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