【和訳記事】ボードゲームの『クソゲー』を紹介してみる【WORST GAME RANKING】

更新日 2018年5月6日

『クソゲー』と聞くと、何を想像しますか?色々語弊を生みそうなワードですが、『クソゲー』をユーザーから酷評される要素を持ったゲームと定義しましょう。デジタルゲームでは、多くの『クソゲー』が誕生しています。元々の意味で酷評するときにこの言葉を用いるユーザーもいれば、余りのどうしようもなさに愛着を持ってこの言葉を使っているユーザーもいます。

しかし、私はまだボードゲームにおける『クソゲー』に出会ったことがありません。

確かに、あまり面白くないと感じるものもありますが、他の人にはウケがいいこともあります。また、中にはすぐに飽きてしまうものもありますが、数回は楽しむことができることから『クソゲー』だと感じることはありません。他の方の意見も聞きたいと考え、日本のサイトで検索してみると、やはり同じように特に酷評されているゲームはありませんでした。

そこで、海外の反応を検索すると「WORST GAME RANKING(最悪のボードゲームランキング)」にたどり着きました。今回は、海外の方が選定したボードゲームの『クソゲー』を3つ取り上げ、コメント共に紹介していきます。




1. Twin Peaks: Murder Mystery Game

『Twin Peaks: Murder Mystery Game』は、1991年に発売されたテレビ番組を基にしたゲームです。

海外ボードゲームレビューサイトBGGの評価は4.3/10。平均と比べると低い値になっていることがわかります。ちなみに、和訳版は未発売のようです。それでは、このゲームを酷評しているコメントを和訳します。

 

 

『最悪、ただただ最悪のゲーム!!(いうまでもなく馬鹿馬鹿しいくらい複雑)。このゲームは、勝利条件とし4種の謎解きカードとドーナツカウンター、5種のペンタグラムパズルが必要となる。それらはランダムでもらえるから、集めて勝利するまでにめちゃくちゃ時間がかかるんだ。しかもボードゲームのミスプリントのせいでつまらない引き分けにならざるを得ないこともあるよ』

ユーザーは、このゲームの時間のかかる無駄の多いルールに腹を立てているようです。また、勝利条件がランダム要素によって左右されることや、ミスプリントのせいで正しくゲームが進行しなくなることも酷評の原因としています。

 

ゲームバランスがおかしいことや、ゲーム進行そのものができなくなるエラーがあることの二つの原因から、このユーザーはこのゲームを『クソゲー』と認定していると考えられます。


2. Donald Trump: The Game

『Donald Trump: The Game』は、現在のアメリカ大統領ドナルド・トランプが就任する前に発売されたボードゲームです。

このゲームは、『モノポリー』のゲーム性に『カタンの開拓者たち』の交渉システムを追加した革新的なゲームデザインを有しています。この要素だけ聞くと、非常に面白そうですよね。

海外ボードゲームレビューサイトBGGの評価は4.4/10。こちらも、平均と比べると低い値になっていることがわかります。もちろん和訳版は未発売です。それでは、このゲームを酷評している2つのコメントを和訳します。

このコメントは、BGGの掲示板に実際に書き込まれたレビューです。

 



『まだプレイしてはいません。しかし、パッケージに書かれた男の顔は酷いものですね。ゲームが満点の出来だったとしても、この顔のせいで全体の評価はほぼゼロになると思います。』

『トランプ彼自身と同じで、このゲームはくだらないものでした。彼が2020年にホワイトハウスから締め出されたら、私はこのゴミみたいなゲームを燃やすつもりです。』

いずれのコメントも、政治色が強く反映されていました。そのため、ゲームそのものに対する評価というよりは、むしろトランプ大統領の評価に大きく左右されている印象を受けます。あまり印象や評判が良くない人物がメインテーマとなっていることから、クソゲーであると関連付けてしまっているようにも思われます。


3. Monopoly(モノポリー)

WORST GAME RANKINGにランクインしているゲームの中で、『モノポリー』は私がプレイした唯一のゲームでした。相手を全員破産させることが勝利条件で、「ギスギス度120%!?人間関係を崩壊させるゲーム特集」でも、このゲームをあげさせてもらいました。『モノポリー』は、実力差は如実に表れるが、他プレイヤーとの競りや駆け引きなどが楽しめるゲームだと私は考えています。それでは、なぜこのゲームがクソゲーに認定されているのでしょうか?英語で書かれたコメントを要約していきます。

この方は、『モノポリー』の悪い点として、主に2つをあげています。一つ目は、ゲーム内でできる行動です。サイコロを振る、動かす、脱落する等、非常に単純なものとなってしまっていると述べています。

二つ目は、ゲームが長期にわたって行われることです。『モノポリー』は一度始まってしまうと、夜が更けるほど続いてしまいます。このコメントの筆者は、何かボードゲームをやろうと考えても、だれも『モノポリー』なんてやらないと考えています。

このように、この方は、ゲーム性の単純さと長時間かかることをゲームの欠陥と考え、『モノポリー』クソゲーと考えているようです。


コメント

いかがでしたでしょうか。『モノポリー』以外をプレイされた方は少ないかと思います。誤解のないように、再び述べますが、私はまだクソゲーに出会ったことがありません。

例えば、先にクソゲーの例として挙げさせていただいた『モノポリー』も、私は十分に楽しむことができました。クソゲーかどうかを議論するときに、もちろん主観性は入ると思います。

レビューや周囲の評価に惑わされず、ゲームを手に取るのもいいかもしれませんね。

BTLでは、これからも皆様のボードゲームライフをよりよくするような情報を提供していきます。

 

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