知らなきゃ損?第一印象以上に面白かった隠れた良作ゲーム4選!

更新日 2018年7月28日

第一印象で伝えきれない隠れた名作

恋愛でも第一印象最悪から始まる恋があるように、ボードゲームでも最初は全く興味が無かったのに、プレイしてみたら案外面白いゲームだったなんて事はよくありますよね。

本当の面白さは実際にやってみるまでは分かりません。特に本当は面白いのにパッケージやルールだけからでは魅力が伝わり切らず、プレイされていない隠れた良作ゲームは非常に勿体なく思います。

そこで今回は管理人ピロQが、“第一印象よりも遥かに面白かったゲーム”を紹介します。もしかすると、みなさんにとって隠れた良作かもしれません。少しでも興味があれば是非一度遊んでみて下さい。

1.キャプテンリノ

初めてこのゲームのパッケージを見た時は“海外の子供向けのおもちゃ“といった印象でした。私がこのゲームを手にしたきっかけも、自分で買った訳ではなく留学生の友人が誕生日プレゼントに買ってくれたものでした。なので、プレゼントで貰わなければおそらく一生プレイしなかった様な気もします。

キャプテンリノは、ジェンガとUNOを組み合わせたようなゲームです。プレイヤーには屋根カードが配られ、毎ターンその屋根カードを置いていき、UNOのように自分のカードを使い切れば勝利となります。ただし、ジェンガの様にカードはどんどん上に積んでくので、カードを使い切る前に塔を崩さない様に注意しなければなりません。

これだけでも面白いのですが、“リノ“(写真のサイのキャラクターの駒)がこのゲームに更なる面白さを与えてくれます。特定の条件を満たした時、プレイヤーはリノのコマを屋根から屋根へ移動させなければなりません。たった数グラムしかない”リノ”ですが、このリノが移動する事で塔の重心が微妙に変化します。3段・4段の段階ではそれ程重要ではありませんが、10段・15段と塔が高く不安定になってくるとこの”リノ”の数グラムが致命的なバランス崩壊を招きます

最初は“子供のおもちゃ“と侮っていましたが、ジェンガやUNOの様にパーティゲームとして頻繁に利用できるので、とても重宝しています。



2.すしごー

以前に絶対に損しないお買い得なゲームとしても紹介させて頂いたゲームです。

友人が気まぐれで買ってきたゲームでしたが、そのパッケージやルールから仲間内では誰も魅力を感じずやる気が起きず、可哀そうなことに2週間くらい放置されていました。(笑)しかしふとした時に一回やってみようという話になり、一度プレイし始めた結果、夜の12時から朝の9時まで死闘を繰り広げる事になりました。

すしごーは“回転寿司“をテーマにしたゲームです。

回転寿司のお店では、自分の取らなかったお皿は、隣のテーブルに流れていきます。また上流のテーブルの人が取らなかったお皿しか自分には回ってきませんよね。
それと同じで、プレイヤーは毎ターン手札から1枚を選んで取り、それ以外の手札を左隣の人に渡し、右隣の人から残りの手札を貰います。つまり、選ばれなかった手札が回転ずしのようにグルグルとプレイヤー間を回っていくのです。これがこのゲームの大きな特徴です。

すると手札が回っていく毎に、誰が何を集めようとしていて、手札にいま何が残っているのか?が徐々に分かるようになっていきます。そこから先は、記憶をたどり、相手の心理を読み、最適な戦略行動をとっていく様になります。ゲーム自体は軽めで、1ラウンド数分で終わりますが、その数分間には深い駆け引き・コンボ戦略があり、それが何回もやってみたいという中毒性に駆られます。

駆け引き・心理戦が好きな人には特にオススメです。



3.コスタリカ

これもキャプテンリノ同じく、パッケージからは全く魅力を感じませんでした。が、たまたま知人にコスタリカ好きの爬虫類マニアが居たので、一緒に遊べそうなネタとして(ゲーム自体にはそれ程期待せずに)買ったのがキッカケでした。

このゲームはコスタリカのジャングルを探検し、動物を見つけて捕獲していくゲームです。

プレイヤーは6つの探検隊に別れ、相手プレイヤーと組んでジャングルを探検していきます。見つけた動物は捕獲して持ち帰ることが出来、出来るだけ多くの種類の動物を、出来るだけ多く捕獲することが目的です。

探検を進めれば進めるほど多くの動物を発見・捕獲できますが、探検には2つのリスクがあります。それは天敵の“蚊”と、他のプレイヤーによる横取りのリスクです。蚊に2回刺されてしまうとその探検は強制終了となってしまいます。また、探検の途中でも他のプレイヤーに横取りされてしまい、これまで見つけた動物を全部持ち帰られてしまう場合もあります。なのでそれらのリスクを考慮し、探検を進める際は適度なタイミングで自ら“探検を切り上げる“という選択をせねばなりません。

探検を進めるプレイヤーは「より多くの動物を捕獲したい」という気持ちの一方で、「ここまで見つけた動物は横取りされたくない」という気持ちもあり、なかなか切り上げるか進むかの判断が難しいです。また横取りを狙うプレイヤーも「もう少し泳がせてから奪おうか」、「今奪おうか」といった事を考えなければなりません。その絶妙な兼ね合いが中々難しく・面白いゲームでもあります。

こちらも駆け引きが好きな人にオススメです。またテーマが動物ということもあり、ルールも難しくないので、わりと万人ウケするような使いやすいゲームでもあります。



4.Centry:ゴーレム

このゲームはボードゲームカフェで出会ったゲームです。(当時の記事はこちら

ゴーレムという名前から何となく少年心をくすぐられ、第一印象でも何となく面白そうには思ったのですが、実際にプレイしてみたらその期待を遥かに超えて面白かったです。(ボドゲカフェから帰ってすぐにプライベート用に購入する程!)

Centry(ゴーレム)は“錬金術“をテーマにしたゲームです。ゴーレムを錬成するために、鉱山からクリスタルを採掘し、錬金術を用いて別のクリスタルに変換しながら素材を集めていきます。

プレイヤーはまず錬金術を習得していきます。この錬金術には1つとして同じものはなく、プレイヤー間で使えるようになる錬金術は全く異なります。なので、どの錬金術を習得するかが非常に重要であり、それが後の展開戦略に大きく影響します。ゲームの度に使えるようになる錬金術も変わるので、何度やっても毎回違う戦略が楽しめるのは魅力の一つですね。

そして錬金術を習得しクリスタルを錬金した後は、ゴーレムを錬成しなければなりません。ゴーレムにも一つとして同じものはなく、錬成は早いもの順でゴーレムごとに強さと必要な素材も異なります。最終的にはゴーレムの強さの総合点で決まるので、弱いゴーレムを5体錬成して“数で勝負”したり、強いゴーレムを3体作って“質で勝負”したり、特定の素材のゴーレムのみに“特化して勝負”したり等、錬成でも様々な戦略を取ることが出来ます

錬金・錬成共に自由度が高く、それゆえに何回プレイしても違った展開で楽しむことが出来ます。なので戦略ゲームが好きな人には特にオススメのゲームです!

ちなみにCentry(スパイスロード)というゲームもあり、そちらも基本的なゲームシステムは同様ですが、テーマが錬金術ではなく交易となります。個人的には錬金術×ゴーレムの世界観が好きなのですが、商売やビジネスチックな方が好きな方はスパイスロードの方がオススメかもしれません。

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