『UNO』と『DOS』ってどう違うの?二つのゲームの特徴の比較・レビュー

更新日 2021年12月6日

『UNO』の新作、『DOS』が2018年に発売されました。『DOS 』は、まだ英語版のみの発売となっており、日本語版は発売されていません。そのため、『DOS』がどのようなゲームなのかわからないという方も多いかと思います。今回の記事では、既に発売されている大人気のパーティーゲーム『UNO』と、新たに今年発売された『DOS』を比較し、その両者の特徴の比較と簡単なレビューをしていきます。『DOS』の購入を検討されている方の参考になればと思います。

詳しいルール説明は、以下の記事で行っています。

【UNOの新作!?】2018年発売『DOS(ドス)』ルール説明・和訳!!

更新日 2018年7月18日 『DOS』とは […]

 


1. 心理的要素が高いのは『UNO』、戦略性が高いのは『DOS』

『UNO』では、相手が何を持っているのかを予想し、それをもとに自分が出すカードを選んでいくため、心理的要素が大きなカギを握ります。スキップ、リバース、ドロー系カードやワイルドカード等、特殊カードの存在が『UNO』の大きな特徴となっています。中でも、相手を邪魔しつつ自分を有利にできるワイルドドロー4はとても強力であり、勝負の決め手になりえます。

 

また、相手プレイヤーに直接攻撃を与えられるカードがあり、プレイヤー間の相互性が高いゲームだと考えられます。このように、相手の表情や考えを読むことで有利に立つことができるのが『UNO』の魅力であり、非常に心理的要素が高いと考えられます。

対して、『DOS』は心理的要素よりも、むしろ戦略的要素が重要となっています。『DOS』にもシャープとワイルドDOSカードの二つの特殊カードがあります。しかし、この二つは、相手プレイヤーに影響を与えるというよりは、自分の中で解決するカードです。そのため、相手プレイヤーとの駆け引きを楽しむというよりは、どのように行動すれば自分が優位に立つことができるかを考えることに軸を置いています。

そのため、『DOS』は、戦略的要素が高いゲームであると考えられます。



2.直感的にプレイできるのは『UNO』、論理的にプレイできるのは『DOS』

『UNO』は同じ色であれば出すことができる、同じ数字であれば出すことができる、というシンプルなルールであるため、かなり直感的にプレイすることができます。カードのデザインが視覚的にわかりやすいことから、ルールを把握することに、それほど時間がかからず、子供からお年寄りまで楽しめるゲームです。

一方、『DOS』はルールが『UNO』と比べて少し複雑です。『UNO』とは異なり、同じ色でも出すときには制約条件があることや、カラーマッチボーナスと呼ばれる処理が、少し初心者にはわかりづらいこともあります。ただし、運の要素が格段に減っているために論理的にプレイすることができるようになっています。『UNO』よりも頭を使いますし、ただ遊ぶだけではなく脳も鍛えられる気がします。

3.ファミリー向きなのは『UNO』、ゲーマー向きは『DOS』

『UNO』は家族や友人と遊んだ際など、幅広いシーンで活躍できるゲームです。というのは、運の要素が非常に多く、簡単に盛り上がることができるようなゲームデザインになっているためです。



「ウノって言ってない!!!」「また言い忘れた….」といった会話も、ゲームを盛り上げるスパイスとなっています。

 

考えることも多いですが、運が良ければ実力差があれど覆すことができます。そのため、子供や初心者の方でも、ルールさえ覚えれば、十分に戦える難易度となっていると考えられます。以上のことから、『UNO』は誰に対してもおすすめできるという点で汎用性が高く、特にファミリー向きの作品だと思います。

反対に『DOS』は思考したり、戦略構築をしたりするのが好きなゲーマー向きの印象を持ちました。

運要素が少ないことから、いかに効率よくカードをプレイできるかが求められます。例えば、『UNO』のドロー系カードに相当するものはありません。相手を直接妨害できるカードは少ないことから、ワイワイ盛り上がるというよりは、冷静に考えることを楽しめるゲームに近いと考えられます。



 

 


いかがでしたでしょうか。今回は『UNO』『DOS』の特徴を比較し、レビューしてみました。どちらが優れているということはなく、ゲームの特徴や用いるシーンによって使い分けができると思います。個人的に『DOS』はおすすめできるゲームです。しかし、『UNO』のゲーム感とはまた違っているため、『UNO』を想定して購入するとズレが生じる可能性があります。そのため、ゲーム性は十分にチェックしましょう。

『DOS』がボドゲーマーの中で流行り、「ウノ!」ではなく「ドス!」の声が響き渡るようになればと思います。

それでは、今回の記事が皆様のボドゲライフを豊かにするものとなれば嬉しいです。

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