【対戦相手不在】長時間・高難易度・大人数の超重量級ボードゲーム3選

更新日 2018年6月25日

皆さんは「重ゲー」はお好きですか?「重ゲー」とは、プレイやルールの理解に時間がかかるゲームのことをいいます。この種のゲームは、初心者向けというより、むしろボードゲームをより深く楽しみたいコアユーザー同士でプレイされる傾向にあります。

周りに共にプレイする友人がいなければ、どうしてもそのようなゲームの購入に踏み切れなかったり、購入しても使う機会がなく物置に積まれてしまったりすることもあります。

しかし、重ゲーの戦略要素や相手との心理的な駆け引きは、他のゲームよりはるかに複雑かつ高度なものとなっています。また、コンポーネント(ゲームの内容物)が充実しており、まるで自分が指揮官になったような感覚を味わうことができ、そのゲームの雰囲気に没入することができます。これらの要素は、短時間で終わるゲームや、ルールが単純なゲームでは楽しめません。

今回は、対戦相手を見つけることが1番難しいハードルである、重量系ゲームを3つ紹介します。




テラフォーミング・マーズ

『テラフォーミング・マーズ』とは、大企業の社長であるプレイヤーが、火星を開拓し、人間が住めるような環境を作り上げることを目指すボードゲームです。90分~120分で終わるため、重量級ゲームのプレイ時間としては短い方となります。そのため、立ち位置としては、重量級ゲームの入門位置になるかと思います。コンポーネント(内容物)は、大きなゲームボードやプレイヤーマーカー、233枚のカードと80枚のタイル等、非常に豪華です。また、ゲームのテーマが非常に面白く、初めにランダムで選ぶ企業はそれぞれ異なる能力を有しています。そのため、何度もプレイしたくなるような作品となっています。

プロジェクトカードや企業が多様であり、種類も多いことから、あらゆる戦略を考えるのには時間を要します。また、ボードゲームらしいボードゲームであるため、初心者の方は面食らう作品かもしれません。しかし、ゲームをプレイしていくうちに段々とゲーム内容が把握できることや、基本的な行動はシンプルであることから、案外重量級の中では初中級者にもおすすめできる作品かもしれません。



トワイライト・インぺリウム

『トワイライト・インぺリウム』は、宇宙戦争が舞台のダイナミックな重量級ゲームです。各プレイヤーは宇宙の強大国を率いて他国と戦います。プレイヤーは3人から6人までプレイ可能で、プレイ時間は3時間から8時間ほど、人数によって大きくプレイ時間は変わります。各プレイヤーには、異なる種族のシートが配られ、種族ごとに固有能力を使うことができます。この能力をいつ発動させるかがゲームの大きなカギを握ります。獣の姿をした種族や、爬虫類の姿、人類などさまざまな種族が登場します。ゲームの目的は、勝利点を10集めることですが、この獲得のほとんどは目標カードの達成により行われます。

ゲームが進むにつれて、各国がボード上で隣り合うようなことが多くなります。そうなると、敵対するのか、同盟を組むのか、プレイヤーは選択を要されることとなります。また、中央の惑星を占拠することに成功すると、各国が招集され交渉が行われます。すると、新たにアジェンダフェイズが開かれるようになり、ゲームに大きな変化が加わるようになります。戦略性・見た目・交渉、多くの要素が詰まった重量級ゲーム!!ボドゲユーザーなら1度は遊んでみたい作品となっています。



シヴィライゼーション

非常に面白いことと、その中毒性から人生が壊れることで有名なデジタルゲーム『シヴィライゼーション』のボードゲームバージョンです。プレイヤーは、それぞれ異なる国を選択し、その国のリーダーとなって技術・経済・文化・軍事の各要素をどんどん発展させていきます。中でも、最もボリュームがあるのは、『Mega Civilization/大いなる文明の曙』という作品。最大プレイ18人、プレイ時間12時間、重量は11kg超えというボードゲーム界のモンスター。ボードを広げると2メートルを超えるため、小さなテーブルならはみ出してしまうかもしれません。基本的なルール説明にも1時間はかかるため、インスト難易度は最難関!!

しかし、ゲームとしては非常に面白いです。施設が増えていったり、他国と交渉を行うなど、本当に自分がその国の指導者になった感覚を味わうことができます。自分の行動によって、それに応じたような文明の発展が行われるので、考えなければならないことが非常に多いです。プレイヤー間の相互性も非常に高く、同盟を結んだり戦争をしたり、幅広い選択肢をとることができます。ボードゲーム好きなら、一度はやってみたい超重量級ボードゲームです!


いかがでしたでしょうか。今回は重量級ゲームとして、3つをあげて特集しました。ボードゲーム好きを探すのだけでも大変ですが、重量級ゲーム好きのコアユーザーを探すのはさらに難しいかもしれません。筆者の友人も、中量級ゲームまでなら遊べるけども、1時間を超えると少し億劫になる人が多いため、なかなか重ゲーを遊ぶ機会が少なくなってしまいました。

僕は、重ゲーにはボードゲームの魅力がふんだんに詰まっていると思います。しかし、だからこそ遊ぶ相手を選ぶ必要があると考えています。あまり経験のない方とやった場合、途中で萎えてしまったり、一方的な展開に飽きてしまう方もいるかもしれません。そのため、気心の知れた方や、同じコアユーザー同士で行う方がよいかもしれません。

今回のボドゲ記事が、皆様のボドゲライフをよりよくするものとなれば幸いです。

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