【ボードゲーム×教育】子どもがボードゲームから学べる3つのこと

更新日 2021年12月29日

こんにちは、いとはきです。私がボードゲームに出会ったのは、大学生3年生の時でした。それまで、デジタルゲームに熱中していた私は、ボードゲームでしか体験できない魅力に強く惹かれました。

この体験を通じて感じたのは、ボードゲームを誰かと一緒に行うという行為は、ただ楽しいだけではなく、思考力コミュニケーションを培う場になるということです。

Twitterを見ていると、ボードゲームを子育てに役立てている方も多くみられます。そこで、子供に対する教育としてボードゲームが活用できないかと考えました。

そこで、この記事では、ボードゲームを行うことで、子供が培うことができる能力を3つあげ、ボードゲームを教育に役立てていく可能性について考えます。




1.戦略を考えることで養われる思考力

ボードゲームで勝つためには、自ら戦略を立てて、それを実行することが必要です。ゲームの難易度にもよりますが、どうやったら勝てるのかを模索していく中で、自然と思考力が養われると考えられます。

「今回は、この作戦でいこう!」「何で負けちゃったんだろう」等、自ら主体的に考えて、ときには反省することで、考える力が段々と増してきます。

例えば、私の知人には、9歳の子供とモノポリーをするという親御さんがいらっしゃいます。私が、「お母さんが本気でモノポリーを勝ちにいったら、子供さん泣きませんか?」と尋ねたところ、「いえいえ、子供と楽しくやってます」と返されました。その親御さんによると、はじめはお子さんに余裕で勝てていたはずが、段々とゲームの腕を上げ、強くなっていったそうです。最近では、親御さんが本気を出しても勝てなくなるほど強くなったということを聞き、大変驚きました。

このように、ボードゲームで戦略を考えることは、子どもの思考力の強化につながると考えられます。

 

このような思考力を鍛えるボードゲームとして、以下のゲームをおすすめします。

スコットランドヤード

逃走vs捜査が熱い!【スコットランドヤード】

キングドミノ


2.コミュニケーションを通じて培われる社会性

実際に面と面で向き合って会話すことは、ボードゲームならではの魅力です。もちろん、個人で行うゲームや、チャットや通話を通じたデジタルゲームも魅力的です。しかし、実際に卓を囲んでゲームを行うことでしか得られない要素があります。対戦型ボードゲームでも、協力型ボードゲームでも、それぞれ子供たちは社会性を学ぶことができると考えられます。

 

まず、対戦型ゲームでは、子ども達は他のプレイヤーに勝つことを目指していきます。ボードゲームをプレイする中で、実際に相手の顔色を見たり仕草を見たりすることで、より多くの情報が入ってきます。ブラフや心理的要素を使うゲームでは、そのような情報を解読することが重要になってきます。子どもはそのようなゲームで遊ぶことを通じて、その場の空気を読む力や相手の気持ちを理解する力が培われていくと考えられます。



一方、協力型ゲームでは、子どもたちは周囲のプレイヤーと協力して目標を達成する能力が求められます。自分の頭で考え、そのアイデアを周囲のメンバーと共有していく。このような能力は、学校でも社会でも必要となる能力です。子どもは、1人で考え行動するだけでは気づけなかった、チームで動くことの難しさに気づきます。その中で、どのように仲間を説得することができるのか、どうしたら相手に自分の思いが伝わるのかをゲームを通じて学ぶことができます。

このように、対戦型・協力型ボードゲームは、それぞれコミュニケーションを通じて社会性を培うのに役立つと考えられます。

 

このような社会性を鍛えるゲームとして、以下のゲームをおすすめします。

髑髏とバラ

パンデミック


3.「勝ちたい!」気持ちから生まれる主体性とチャレンジ精神

大人も子どもも勝負に負けるのは悔しいものです。しかし、その悔しさを乗り越えて次のゲームに活かすエネルギーに変えることもできます。人生において、挫折する経験は避けられません。ただ、この経験を乗り越えて、次に生かせるかどうかが重要となります。

子どもは、あまり大きな壁にぶつかることがありません。そこで、本気でやって勝てないという経験を通じて、次は「勝ちたい!」と思うこと。それは、いい刺激になるのではないでしょうか。

このような経験を通じて、主体的に物事に取り組み、次に活かしていくチャレンジ精神を得られると考えられます。



このような主体性とチャレンジ精神を育むゲームとして以下のものをオススメします。

カタンの開拓者たち

カルカソンヌ

カルカソンヌ~ルール簡略図解~


今回の記事では、ボードゲームを通じて子どもが育むことができる能力を3つあげました。これらの能力は、子供時代に培うことで、それからの学業や社会生活に役立てることができます。また、重要なのはこれらの学習が楽しみながら行われることです。

勉強に対する苦手意識が一度ついてしまうと、人生を通じてその意識を克服するのは非常に難しくなります。ボードゲームは、そのような苦手意識がつくまえに、思考力やコミュニケーション能力を向上させるのに役立つのではないでしょうか?

この記事が皆様のボードゲームライフをよりよくするのに役立てば幸いです。

この度は記事を読んでいただきありがとうございます。SNSでシェア・ブックマーク等して頂けたら幸いです。