更新日 2018年6月16日
おすすめ度 ピロQ ★★☆☆☆ いとはき ★★★☆☆
『街コロ』は、日本のボードゲーム作家 菅沼 正夫によって作られた国産ボードゲームのヒット作です。自分だけの街を作り、お金を稼いで新たな物件を建て、高額物件である4つのランドマークを建てることが目標です。体感としては、海外の人気ボードゲームの『カタン』と『ドミニオン』の要素を取り入れていると感じました。拡大再生産の要素は、カタンで資源を使って建築するサイクルに近似しています。また、ドミニオンのようにカードを購入してコンボを繋ぐ要素も含んでいます。作者が長い間ドイツゲームに親しんでいたことから、このようなゲームデザインになったとされています
まず、私個人の感想としては、内容物であるコンポーネントに大きな魅力を感じました。カードのデザインや、金貨・サイコロの色合いなど、どこかおしゃれな雰囲気となっています。そのため、自分だけの街を作っているときには、カードを場から購入して並べていくだけで、お洒落な街並みができ、どこか楽しい気分になってきます。人ごとに個性が出るため、その街並みの違いを眺めるだけでも楽しめます。
しかし、個人的に残念なのは、何回かプレイしていくうちに、効率的な街の作り方が分かってしまうことです。これを、それぞれのプレイヤーが実行してしまうと、何パターンかの街並みしか現れなくなってしまいます。すると、先に述べたような楽しみ方ができなくなってしまうのが10回程度プレイした後に感じたネックとなります。
ただし、全体としては非常にわかりやすく、戦略性もある良ゲームだと感じています。カタンやドミニオンといった中量級のゲームよりも、短時間で遊ぶことができ、複雑な要素もありません。軽量級ゲームと中量級ゲームのつなぎにはよいゲームであると思います。