更新日 2018年4月2日
交易王とは
商船を使って貿易を行い、お金を稼いで行くボードゲームです。商売をテーマにしたゲームという事もあり、このゲームは実際のビジネスに通じる事も多いです。そこで、今回はこのゲームに即して経営を考えてみます。
交易王のザックリ簡単ルール説明
・稼いだ金で船を買ったり出来る。
・船を買うと稼げるチャンスが増える。
・山札が無くなったらゲーム終了。
・ゲーム終了時に1番お金を持っている人の勝ち。
このゲームのポイントは、勝利に必要なのは、資産ではなく『お金』であるという事です。稼いだ『お金』を投資に回せば、その分だけさらにお金を稼ぎやすくなります。しかし、船等を買いまくれば良いというわけでもありません。なぜなら船自体は、勝利条件として何の価値も無いからです。
つまりこのゲームは、序盤は稼いだ金を『投資』に回し、適度にタイミングを見計らって『回収』に徹する必要があるのです。状況によっては『投資』せずに『回収』だけした方が勝てる場合もあります。
一見すると、この様な状況はゲームのルールだからこその状況の様にも思えます。しかし実際のビジネスでも、こういった『回収』に徹する必要がある状況は往々にしてあり得ます。
資金繰り
企業の経営では、『資金繰り』という概念が非常に重要です。企業の利益と実際の現金推移は違います。例えば、利益は出ていても投資をし過ぎて、現金化が遅過ぎて出費に供えられず、最悪の場合倒産する事もあります。これが、いわゆる『黒字倒産』です。
実際に株式会社アーバンコーポレーションという企業が、5年連続で企業の利益としては黒字だったものの、現金化が上手くいかず、資金繰りが完全に行き詰まり倒産したという事例がありました。
「交易王」の様に最終的な総資産ではなく、現金で評価して勝敗を決めるボードゲームは他にも色々とあります。こういったゲームを通じて、「資金繰り」を考えてみては如何でしょうか?
ビジネスセンスを磨くための交易王おすすめ特別ルール
例えば以下の様なルールを追加して、「借金返済に備えて現金を用意する」事を実感することで、より「資金繰り」のセンスを磨けるかもしれません。
Master of Boardgame Administration
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