カルカソンヌと先行者優位~MBA第三講~

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カルカソンヌは、道や城、草むら等に自分のミープルと呼ばれるコマを置くことで得点を稼いでいく名作ボードゲームです。⇒カルカソンヌ・ルール説明記事はこちら
今回は、このカルカソンヌから経営学で有名なバーニーの戦略論を考えていきます。

カルカソンヌには次のようなルールがあります。
「先に他の人が置いている場所には、置くことができない。」

もしほかの人が置いている場所に置きたい場合、最初は別々の道や城として作って置き、後で繋げて一緒のものにする事で、そこに置く事ができます。

しかし、1番最初の人に比べて2番手以降の人がその場所の権利を手に入れるために必要な手数は必然的に多くなり、1番最初の人の方が明らかに有利です。

つまりカルカソンヌにおいて、誰よりも早くミープルを良い場所に置くことがゲーム内の競争で勝つために非常に重要なのです。



さて、ビジネスにおいても同じことが言えます。

企業は独占企業ではない限り、必ずビジネスの競争の中にあります。バーニーの戦略論では、そのビジネスの競争で勝ち残るために必要とされるものが「競争優位の源泉」と呼ばれるものです。これが無い企業はまず、淘汰されてしまうといっても過言ではないでしょう。
「競争優位の源泉」には様々なものが挙げられますが、その中でも重要なものが「模倣困難性」です。

「模倣困難性」とは、その名の通り、簡単にマネすることが出来ないことをいいます。
例えば、私たちが個人でティッシュの製造会社を作ろうと思っても、大企業の大量生産と同じコストで製作する事は難しく、「鼻セレブ」のようなティッシュを作るノウハウもありません。そのように簡単に他社がマネできないような技術・市場でのポジション・ブランド等は全て模倣困難性です。

 

そしてその「模倣困難性」を形成するものの一つとして、「先行者優位性」というものがあります。これは、既に先にビジネスを展開している会社があるところへ、新たに参入する事が難しいということです。

カルカソンヌで言うと、既に他社のミープルがある場所へ自分のミープルを置くことは難しいということです。

簡単な例を挙げると、

もし仮に自分がメルカリと同じシステムを完成させたとして、そのシステムでメルカリと同じだけのお金を稼げるでしょうか?

消費者からすれば、新しく出来たものが例え同じクオリティだったとしても、メルカリの方が有名で利用人数も多いので、わざわざよく分からない新規サービスに切り替える理由はありません。なので、もし今のメルカリと同じだけ稼ごうとすれば、メルカリ以上のものを作ったりする必要があるのです。

カルカソンヌで、ミープル一つ置くためにも手数が余分にかかってしまう事と同じです。



ビジネスではこの様に「先行者優位」の働く状況は多く、またカルカソンヌだけではなく「先行者優位」の働くゲームも非常に多いです。(例えば、カタンの開拓地も早い者勝ちですよね。)

「如何に相手より早く獲るか」を考えることで、実はボードゲームを通じてビジネスで非常に重要な感覚を磨くことも出来るのではないでしょうか。


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